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【第11号 平成16年6月10日 発行】 |
岡山市本町地区 この街を愛しているんです
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![]() 大熊 仁代表 |
またまた異色のグループです。名前もユニークですが、活動の場所と時間も変わっていて、桃太郎大通りや高島屋の周辺など繁華街の清掃をしています。しかも一番人手の多い金曜日の夜11時から活動開始です。
"今回は一杯飲みながら取材するのかな?"と不謹慎なことや、"その時間はお店が一番忙しいはずだが…"などと思いながら、夕方の明るいうちに代表の大熊仁さんを訪ねました。
大熊さんは喫茶店のご主人で55才、俳優の陣内孝則さんに似た明るい若々しい人です。この生まれ育った街がみんなに好かれるようにと、この活動を始めたそうです。理解してもらっても実行するまでには2年かかり、平成10年からのスタートです。
活動回数は取材当日で278回、雨の日以外は休まなかったというその熱意には唸るばかりです。「モットーは活動を止めないこと。止めたら今までのことは何にもならなくなるし、見守ってくれる人を落胆させるから。」と言われ、その言葉に私は必ず続いていくと確信しました。現在、300回記念を検討中だそうです。
そうこうしている間に開始時間になり、黄色いジャンパーの人が10人ほど集まってきました。飲み屋さんのTシャツの若い人もいます。ゴミ袋と火バサミを持って、歩いている人の間をすいすいとごみを拾ったり、路上に乱雑に置かれた自転車を端のほうに片付けたりしています。ジベタリアンといわれている若者が「お疲れさま」と言いながら空き缶などをごみ袋に入れてくれたりもします。
他のメンバーの方と話しても、やはりこの街のイメージを良くしたいという思いが伝わってきます。だからこそ人手の多い、金曜日の夜に活動しているのです。参加できない人たちも自分のお店の前をきれいにしてくれるようになったそうで、ひところに比べると三分の一の量だそうですが、それでもたくさんの量になりました。
今夜も暴走族が桃太郎大通りにいます。この若者たちがこうした活動に参加してくれる日が来ればと、大熊代表以下みんなが思っているようです。そのためにはもっともっと行政の協力がほしい、マスコミも目を向けてほしいとのコメントを話されたとき、大熊代表は55歳の顔になりました。(市民環境記者 広坂)
岡山市倉田386-1
事業内容: 建設造園業
テーマを決めて社員一人ひとりが認識を!
逸見緑地株式会社は、中心市街地の東、岡山市倉田の国道2号線沿いにあります。主な事業内容は公共の公園管理や一般家庭の造園の設計・施工です。
![]() 杉本総務課長 |
平成15年3月からグリーンカンパニー活動を始め、2年目を迎えます。去年の環境負荷低減目標である、灯油・電力・ガス・ガソリン・一般廃棄物からのCO2(二酸化炭素)排出量、コピー用紙使用量、水道水使用量削減の取り組みを、総務課長の杉本賢志さんにお聞きしました。
一般廃棄物はほとんどが剪定作業から出る大量の枝葉です。これらは中間処理業者でチップ材にできるものはリサイクルしました。電気使用量は、現場での仕事が多いため、事務所の照明やエアコンはこまめに切り替えられています。設計図面の製作はPC処理ではなく、意外にも手書きなので、OA機器などによる電気使用量のエネルギー効率は少なくてすみました。CO2排出量は100%目標達成できました。
しかし、自動車や作業車などのアイドリングストップは理解できていても、作業能率やメリットから考えるとなると、なかなか難しい一面があるようです。
事務所敷地内に造られた庭園は、青々と芽吹いた木々と、ビオラやキンギョソウなど季節の花が鮮やかに満開でした。しかも、立体的にレイアウトされた花・木や池は、さすが緑化に携わる造園のプロだけあってセンスの良さには目を引きつけられてしまいました。
昨年、敷地内に『ホタルが住める環境を!』と、逸見浩昭社長の提案で池が造られたそうです。「池の水は大きなタンクに雨水を貯めて循環していますが、水漏れしていたため、水道量が増加していました。あれやこれやと試行錯誤の末…、やっと循環できるようになりました」と杉本さんは当時の苦労を話されました。
今は、クレソンが生え、カワニナも住む環境でホタルの生育を待つだけ。社員のみなさんは、この夏のホタル出現を楽しみにしているようです。
![]() 雨水を貯めるタンク |
![]() 逸見緑地発行の情報誌 |
![]() 試行錯誤の池 |
こぼれ話 |
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逸見緑地株式会社では今後、CO2排出量を3年間で5%削減が目標だそうです。反省点をもとに、まず身近なところから実践していくとのこと。CO2削減と環境問題の認識を社員に浸透できるように呼びかけて、杉本さんの2年目の活動に拍車がかかります。(市民環境記者 大月)
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