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環境パートナーシップ事業 ニュースレター

第11号
平成16年6月10日 発行

イラスト: あじさい うっとうしい季節となりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
 さて、第11号のニュースレターができましたのでお送りします。活動の参考にしていただければ幸いです。

 トピックス

写真: 瀬戸内海 6月環境月間 自然保護官の活躍
  瀬戸内海を守って70年!

 今年は瀬戸内海が国立公園に指定されてから70周年ということで「環境省自然環境局山陽四国地区自然保護事務所」という長い名前のお役所に香山(こうやま)節夫自然保護官を訪ねました

 瀬戸内海はこんなところ

写真: 香山保護官
香山保護官

 瀬戸内海は、岡山市内の公園や川とは違って、東は淡路島東部から西は関門海峡に至る約4,000kmにも及び、事務所の名前に匹敵する長さなのです。また、1府10県112市町村、島の数で727という規模なのだそうです。
瀬戸内海は昭和9年3月に雲仙と共に国立公園に指定されました。その特徴は何と言っても多島美の景観なのですが、当時と比べ白砂青松や干潟が減少しています。これは砂の取り過ぎ、護岸・埋め立て、山の荒廃などが原因と考えられ、これまで種々の規制をしてきましたが、最近は規制より援助、そして利用の促進へと対応が切り替わってきました。その1つが「グリーンワーカー事業」で、地方自治体や公益法人だけでなく、民間団体の自然環境保全活動も援助していこうというものです。

 5月30日(日)には瀬戸内海国立公園指定70周年の記念式典と交流発表会が開催され、笠岡市立神島外中学校や岡山大学などから活動事例報告もありました。

 再見してほしい瀬戸内海

写真: 交流発表会 香山保護官は訥々とした語り口ながら熱っぽく次のように心境を語られました。「海外旅行もいいが“瀬戸内海再見ツアー"も是非心がけてもらいたい。瀬戸内海の景観は外国にはない貴重なところがいっぱいあるのだから。」と。

 私も外国の方を案内したとき、「神の奇跡の景色」と言い、なかなか移動しようとしなかったことを思い出しました。70周年を機に私たちは瀬戸内海国立公園を再認識して、その美しい景観を楽しみ・守っていきたいものです。(市民環境記者 広坂)

 

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