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【第12号 平成16年9月27日 発行】 |
岡山市新庄下766 水上から見た現実と児島湖への思い
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![]() 事務局長 熊澤巧祐さん |
釣り仲間の集まりである「岡山児島湖クラブ」は、1994年に発足して以来、現在は74人が登録されています。
代表の高岡重昭さんや副会長の森本昌樹さんたちメンバーは、魚釣りという水に接する現場から見た児島湖や笹ヶ瀬川・足守川などの現状を見つめ、清掃活動を通してゴミ問題をはじめとする環境問題に取り組まれています。活動の様子を事務局の熊澤巧祐さんにお聞きしました。
清掃活動は、足守川と笹ヶ瀬川の合流地点である今保地区や米倉港・松尾港・児島湖周辺などで、年3〜4回実施しています。「メンバーのなかには、広島や大阪など県外の方もおられますよ」と熊澤さん。
生い茂った草を刈って現れるゴミというと…最近目立って増えているものがコンビニの袋に入ったままの弁当空や飲料水の空き容器だそうです。季節がら花火の燃えカスや冷蔵庫のような電化製品やタイヤ・バッテリーなどが不法投棄されていることもあります。湖上や水際から出るもので、リサイクルできるはずの空き缶やペットボトルなどは水に浸かっているため再利用はできず、ただのゴミになってしまいます。
さて、クラブの皆さんが汗水流して一生懸命刈った、山のような草・拾った物・撤去した物の処理方法にはかなりのご苦労があるようです。
刈った草は、乾燥させてから処分場で焼却するのがベストです。しかし、乾燥のために草を放置すると、それは不法投棄に変わり、新たなゴミを呼ぶことになります。ゴミがゴミを呼ぶことのないようにその日のうちに処分場へ搬入し、適正な処理をしていきます。
清掃中に発見した大型ゴミなどの処理方法は、個人レベルではかなり負担が大きいようです。今後は行政との連携プレーができるようになることが課題のひとつです。
9月5日(日) 今保地区の清掃作業
台風の水害被災地へのボランティア参加でいつもより、少ない人数での清掃作業でした
環境問題は私たちの身近なところで確実に認識されています。しかし、現実にゴミは捨てられ川は汚れています。「じっとしていてはダメです。常に環境意識をもって、考えるより行動です」と、熊澤さんは訴えます。
遠浅で淡水の児島湖は、締め切り堤防が出来る前は、豊富な魚の住む自然の宝庫で素晴らしい瀬戸内有数の漁場でした。クラブの皆さんは、清掃活動を通して岡山を代表する湖になるようにと思いを馳せます。(市民環境記者 大月)
岡山市米倉66-2
事業内容: 大気や水質の測定分析と証明・環境アセスメント・環境施設の精密機能検査・ISO認証取得のサポート
よい環境を創造し社会に貢献できる
企業をめざして!
![]() 塚田さん(右)と山本さん(左) |
グリーンカンパニー事業に参加していただいている企業の中で、環境そのものが生業という会社というので、日ごろ自分が疑問に思っている環境のことについてもこの際お聞きしようと勇んでお邪魔をしました。
「環境の会社だからといって環境設備を作っているわけではありません」と、対応された塚田さんと山本さんがニコニコしながら話されました。
会社の業務内容の説明の際、「環境アセスメントというのは、川にどうやるとサワガニが棲むようになるか、も含まれています」などと山本さんが分かりやすい解説をされました。ざっというと企業の要請においてその企業が法的に環境基準を満たしているかどうか、調査分析をしたり証明をしたりする、あるいはサポートするのが仕事ということです。
「水が澄んでいることと水質がよいということは必ずしも一致しないというように思いますが…」「その水が窒素とかリンとか含んで富栄養であることというのではなく、法律で規制されている有害なものがあるかどうかで考えると、そういうこともあるでしょう」
環境ホルモンとか赤潮の原因などのことについては、別の観点から考えてゆかねばならないということなのでしょう。環境問題は個人・企業を問わず、まだまだ教育や行政の指導などによる意識の向上が必要、というお二人の意見に賛成です。
社内の環境対策は関係法規の情報、環境教育、廃棄物、紙、ガラスなどにわけて、4人で担当されているとのことでした。問題点は(これは各社共通であると思いますが)企業が拡大するにつれエネルギーや消耗品の総量規制は難しくなる、ということです。また、環境対策なのか経費削減なのかも難しいところです。
「でも経費削減効果が現れる、というのが分かりやすい数字」と山本さんは苦笑いされていました。
グリーンカンパニーの報告書を拝見しますと、さすが仕事がら実に詳細で感心しました。私が知っている小さい企業では何をしていいか分からない、どのように書けばいいのか分からない、というものもあるので、サンキョウ-エンビックスさんなど分かりやすい指導書など作ってくださると助かります、とお願いしました。
また、サンキョウ-エンビックスさんは業務からくるイメージとして、やはり環境意識の向上につながる指導的な役目を企業や一般の方に対して積極的にやっていただきたいと思いました。それは地域にとって環境対策になるし、会社の仕事の環境もよくするにちがいありません。(要らぬお世話"と言われそうですが) (市民環境記者 広坂)
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