岡山には誰でも一度は聞いたことがある「桃太郎」の話があります。
日本各地に桃太郎伝説の発祥地は数あると思いますが、やはり岡山が一番有名ではないでしょうか。
犬島にも海賊が住んでいた洞穴があったりしますが、ここにも桃太郎伝説が伝わっています。
当時鬼たちは鬼ヶ島から讃岐(現香川県)の鬼無(きなし)付近へ出没して人々を苦しめていました。
桃太郎はきび団子を分け与えて「犬」たちと主従の約束をしました。
犬は我が島の住人で、船乗りだったのでしょうか。航海術が上手で鬼ヶ島の動静監視を行い、「猿」は讃岐国陶村(すえむら)の住人、「雉」は鬼無町雉が谷の住人だといわれています。
桃太郎は家来の犬たちと一緒に備讃瀬戸の鬼ヶ島へと攻め上がり、見事に鬼退治を遂げるのです。
鬼を退治していなくなったので鬼無、鬼を待ち伏せしていたので鬼待など、桃太郎伝説を裏付ける地名が残されています。
犬はほうびに島をもらいそれから犬島と呼ぶようになった、とも伝えられています。