8. 石造の穴蔵
穴蔵の外観
瀬戸内海に浮かぶ豊島(香川県土庄町)で採れる凝灰岩の豊島石を、いまのコンクリートブロックの様な形に加工し、これを緻密に組み立てた穴蔵である。四面の壁は白い漆喰が塗られていた痕跡が残り、床も石畳となっている。本来は天井があったとみられる。火薬を貯蔵したとの意見もあるが、そう考えるには藩主の居所に近すぎて危険な位置である。江戸時代を通じては冷蔵庫のような使われ方をしたと思われる。
穴蔵の床面