進行する「地球温暖化」によって日本の気温、雨量、海面水位がどのように変化しているのか、その影響についてお伝えします。
上図に示す通り、1990年以降の日本の平均気温偏差は大きく上昇しています。
今後も温暖化が進行し続ける場合、100年あたり「1.28℃」のペースで上昇していくことが予測されています。
1年を通して雨が降る日(1日の降水量1.0mm以上)は減少していますが、100mm以上の大雨が降る日数は増加しています。
21世紀末にかけて、雨が全く降らない日数と短時間の強雨発生回数は、全国的にさらに増加していくと予測されています。
出典:国土交通省 気象庁
海面水位は、1901年~1971年は年間1.3ミリメートルの上昇ですが、1971年~2006年は年間1.9ミリメートル、2006年~2018年になると年間3.7ミリメートルと、急速に上昇を続けています。
環境の変化によって人々の生活や自然に以下のような影響があります。
また、長期間雨が降らない日が続いたり、寒冷地域で雪が降らないことによる河川流量の減少によって、給水の需要が追いつかず断水するリスクが高まっています。
気候の変化によって、これまで栽培できていた作物が適応できず生育できなくなったり、感染症媒介蚊の北上による感染拡大リスクが増加しました。
感染症を引き起こすヒトスジシマカ
渇水し水がなくなった川
近年、災害級の大雨により被害を受ける地域が多くなってきています。
2018年には「平成30年7月豪雨(西日本豪雨)」があり、災害が複合的に発生することによって広範囲にわたり、多大な人的被害が生じました。
崩れ落ちた道路
土砂崩れによってふさがれた道
また、台風などの低気圧が近づいた場合、海水が堤防を超える確率が高まり、沿岸部一帯が浸水するといった懸念もあります。
日本の場合、海面が1m上昇すると、海水浴場などの砂浜が約9割失われてしまうと推測されています。
堤防を越える高潮
出典:国土交通省 冠水した道路
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