「地球温暖化」によって、岡山にどのような変化、影響が起きているのかについてお伝えします。
出典:岡山地方気象台
岡山市の気温は、1980年以降上昇傾向にあり、現在までの100年間で平均気温が1.3℃上昇しています。
出典:岡山県 岡山県の気候変動の影響と気候変動影響評価
岡山県農林水産総合センター水産研究所の測定結果から得た年平均水温からみると1980年代から2010年代にかけて約0.6℃上昇していることがわかります。
また、環境の変化により、これまでと同じように生息できないことで絶滅の危機にある生物が増えています。
さくらの開花日は、徐々に早まる傾向にあります。このまま開花日が早まると、季節外れの開花となり、イベントや行事に影響が及ぶ可能性があります。
岡山は比較的温暖で雨が少なく、台風や大雨などの影響を受けにくいことから過ごしやすい地域だといわれています。近年では異常気象の影響で降水日は更に少なくなりました。
しかしながら、短時間での強雨が増加しており、災害発生のリスクが増加しています。
地盤沈下を起こした道路
氾濫した河川
沿岸部の観光地や市街地が冠水・浸水するリスクが高まります。
また、岡山に面している瀬戸内海には多くの島があり、今後も上昇し続ければ陸地が縮小・水没してしまう恐れがあります。
岡山の特産物として有名な「もも」や「ぶどう」などについて、気温の上昇や大雨の影響で果肉障害が目立つようになってきています。
出典:岡山大学 ももの果肉障害
ももは、果肉障害の中でも「水浸状果肉褐変症(褐変症)」及び「赤肉症」と呼ばれる、外見からは認識できない障害を発症します。
出典:農業温暖化ネット
また、ぶどうは着色不良という色素不足によって色づきが悪くなってしまう現象が発生しています。これは夜の気温が上昇していることが原因で起こっています。
年 | 平均気温 |
---|---|
1980年 | 14.1℃ |
2021年 | 16.4℃ |
(参考)気象庁 過去のデータ検索
表より、1980年に比べて2021年は平均気温が2.3℃上がっていることが分かります。
今後もさらに気温が上昇すると、ももやぶどうへの被害が増えるうえ、他の農産物にも影響がでる可能性があります。
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