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2022年度第5回ESDカフェ「子ども達と描く明るい未来、缶詰から始まる物語」

[2022年10月18日]

ID:42188

  • テーマ:子ども達と描く明るい未来、缶詰から始まる物語
  • 開催日時:2022年9月15日(木曜日)午後6時30分から午後8時
  • 開催場所:オンライン(Zoom)
  • ゲストスピーカー:一般社団法人コノヒトカン代表理事/ネイリスト 三好千尋さん

2022年度第5回ESDカフェ「子ども達と描く明るい未来、缶詰から始まる物語」

9月15日(木曜)に、オンラインで今年度第5回目のESDカフェを開催しました。一般社団法人コノヒトカンの三好千尋さんをゲストに迎え、フードロス問題や貧困問題について考えました。

「コノヒトカン」誕生のきっかけ

一般社団法人コノヒトカンは、廃棄食材を活かして「コノヒトカン(ニクカン・サカナカン)」という缶詰を作り、フードバンクや子ども食堂に届ける活動をしています。

2020年春、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、岡山県に1回目の緊急事態宣言が出されました。外出自粛が要請され、飲食店やホテルも苦しい状況でした。三好さんは、地域を元気にしたいと、知人の飲食店関係者とともに「倉敷居酒屋マルシェ」を開催し、2ヶ月間にわたってお弁当を販売しました。

その中で、売れ残りや廃棄食材といったフードロス問題、孤立・貧困問題を感じ、これらの社会課題を解決できないかと動き始めます。

倉敷居酒屋マルシェにて集合写真 お弁当をサロン前で販売しました。地域のみんなを元気にしたい。飲食店を喜ばせたい!
変化する時代に求められる「SDGs」 企業においては人材の育成や人材の採用に向けて企業が行う社会貢献をサポートしSDGs目標の達成 フードロスをもったいないからありがとうに変えていける社会へ 心の貧困により自己肯定感が低く大人との関わり合いが少ない 持続可能な社会時をつくる

三好さんは、まずホテルや飲食店、市場をまわり、どのような食材・部位が余っているのかを調べました。あわせて、児童養護施設や子ども食堂で話を聞いたり、コミュニティフリッジなどで必要とされている食材を調べたりしました。

そして、肉と魚を使って、長期保存が可能で簡単に調理できる缶詰を作ろうと決めたそうです。

(1)ロス食材を活かす 岡山県の料理長団体と協力してロス食材を活かしたレシピを開発すること (2)一缶でお腹いっぱい 子供が自ら調理でき一缶を約2 合のご飯と混ぜるだけで三〜四人のお腹を満たすことができる缶詰 (3)コノヒトカンがきっかけで顔の見えるコミュニティをつくる 誰もが気にかけあえる社会を目指し地域貢献を見える化する

缶詰は、岡山県内の料理長団体の協力によってレシピを考案、食品事業者や農家から出る廃棄食材を買い取って、鏡野町にある工場で調理・製缶しています。三好さんは、岡山県内の多くの人々に関わってもらい、地域と連携することを大切にしたとのことです。

多くの失敗や試行錯誤の末、2020年10月、「コノヒトカン」が完成しました。

人から人へとたくさんの想いが詰まった「世界一あったかい缶詰」

三好さんは、缶詰を支援配布するだけでなく、「コノヒトカン」に詰まった物語を伝えることを大切にしています。

缶詰のラベルに支援企業等の名称やロゴ、子ども達へのメッセージ「カンヅメモ」を載せることで、企業等の地域貢献を見える化しています。また、ホームページに支援状況を掲載し、地域で気にかけあえる社会を目指しています。

また、小・中・高校生を対象に、SDGsに関する授業の一環としてフードロス問題や貧困問題を一緒に考える取り組みも行っています。秋には、高校生からコノヒトカンの缶詰を使った社会課題解決アイディアを募集し、選ばれたアイディアを実現するコンテストを開催するそうです。高校生の「何かしたい」「行動したい」という想いを叶えたいとのお話でした。

支援は年2回 (1) 5月こどもの日 (2)12月クリスマス 第二回支援:2022年こどもの日 コノヒトカン452缶のうち ●コノヒトカン256缶 ●16施設 子ども食堂と協力 ●858食 コノヒトカンの入ったお弁当に
物語を伝える授業 そして教材化へ

参加者から

参加者からは、団体の立ち上げ方、持続可能な活動にしていくための資金・雇用、今後の展望などに関する質問があり、活発に意見が交わされました。「自分が所属している団体でもコノヒトカンと一緒に何か取り組みたい」という声も出て、新たなつながりが生まれそうです。

『このひと缶』から始まる絆 『この人感』に詰まった小さな料理 『この日と缶』で過ごす大切な日 『コノヒトカン』で膨らむたくさんの想い



ESDカフェ お問い合わせ

岡山ESD推進協議会事務局(岡山市市民協働局市民協働部SDGs・ESD推進課内)

所在地:〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号

電話:086-803-1351・1354

ファクス:086-803-1777

電子メールアドレス:esd@city.okayama.lg.jp