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平成30年5月25日市長記者会見

[2018年5月30日]

ID:11987

平成30年5月25日市長記者会見議題

  • 岡山市の保育園・認定こども園等の入園状況と待機児童数について
  • 日本遺産認定について

平成30年5月25日市長記者会見資料

市長記者会見動画

岡山市の保育園・認定こども園等の入園状況と待機児童数について

会見する大森市長の様子1

 皆さんおはようございます。
 今週は2回目ですけれども、よろしくお願いいたします。
 まず、本日は平成30年4月1日現在の保育園認定こども園などの入園状況と待機児童数についてご報告をいたします。
もうこの表(資料1)が端的にあらわしていると思うんですけれども、これは入園申し込みというのが認可保育園に対しての入園申し込みであります。1万7,088人が1万7,464人になりまして376人増えています。ちなみに、平成27年から28年の伸びと28年から29年の伸び、これが平均して818人だったところが、今回376人増というようになっています。この理由等々については後で申し上げたいと思います。
 入園児童数が1万5,593人が1万6,017人となって424人増になりました。緊急一時預かり等の人数が95人のところが298人ということで203人増えております。そして、特定の保育所等を希望される方が524人から564人になり、最終的に待機児童は849人から298人、約300人減りまして551人になっております。
 特定の保育所等を希望する564人と551人を合わせると、全体として1,115人あるわけですけれども、これらのうち、一部について今保育コンシェルジュが、現在利用可能な施設が約600人分あいております。これらをご案内しているところであります。
 これについて一つ一つ少し分析をしていきたいと思います。
 先ほど申し上げましたように、待機児童は昨年の849人から35%減の551人でございます。まだまだ大きな数字ではございます。しかしながら、我々が目標としている平成31年度末、平成32年4月1日の待機児童解消に向けては、明るい兆しが見えてきたと思っております。
 明るい兆しと思える主な理由を2つ申し上げたいと思います。
 一つは、最初に申し上げましたように、過去2年平均では約800人増えていた入園申し込みが376人と落ちついてきております。これは育休退園制度等々の見直しを行っております。そういう制度改正の影響が一段落した、なくなったということが一つあると思います。
 次に、認可外保育施設を含め保育の受け皿の確保が着実に進んでいるということであります。皆さん方にお渡しをしている資料の4をごらんいただきたいと思います。平成29年度の保育環境の整備ということでこの会見の場でも申し上げましたけども、1,500人分を確保することを目標としておりましたけれども、結果として1,780人分確保できたということがございます。
 そして、今後の話としましては、平成31年度、来年4月に向けては、現時点で1,065人分の受け皿を確保できている。これが資料の5であります。これはもう既に確保できている数字でございまして、これにさらに上乗せをしていきたいと思っております。
 それで、資料の6をごらんいただきたいと思います。これが現在の保育サービスの利用状況でございます。公立幼稚園の一時預かり事業のほか、いわゆる認可外の特認の登録保育施設などを含めて、全体として空きが541人ございます。それで、これがこの541人分の中でどれだけ空きが利用できるかということを、岡山っ子育成局のメンバーと相談をした結果、一つには、企業主導型の場合は、企業枠と地域枠と2つに分かれます。地域枠の数でないと、なかなか地域の方は受け入れられませんので、企業分を除いて考えてみる。これが企業主導型でいくと、空き239のうち、使えるのは100ぐらいではないだろうかということであります。残りの数についても保育士の状況とかそういった状況を見ると、今利用可能な人数は200ぐらいで、合わせて300の数が利用可能なのではないだろうかということであります。
 認可保育施設については定員増735人、これは対前年度の増加分から求めたものでありますが、実際上受け入れの増が424人になっております。311人の空きがございまして、これについても担当のほうから約300人分ぐらいは利用可能なのではないだろうかということでございました。したがいまして、600人分の受け入れが見込めています。1,780人確保できたということと、将来に向かって、まずは今年度で1,065人がもう確保できています。それで、今はもう600人ぐらいの利用可能な空きがあるということから、全体から見て、少し大きな流れが変わってきたかなと。729人、849人という待機児童、増加してまいったわけですけれども、そういう面で551人に下がって、今のようなキャパが今後もあるというようなことから見ると、少し明るい兆しになってきたというように思っております。
 それで、今回皆さん方にお知らせをしたいのは、今回の入園調整で特に力を入れたのが保育コンシェルジュによる寄り添う支援でございます。昨年までは、ご案内できる施設が少なく、問い合わせには応じていたが、こちらから直接連絡をして、こういう施設があるんですけどどうですかっていうことは申し上げませんでした。これを大きく変えさせて、こちらからアプローチをさせていただいたということであります。10人の保育コンシェルジュが保護者のニーズや意向をお聞きし、近くに無理なく利用できる園や保育サービスがある場合には、利用可能な認可保育園のほか、緊急一時預かり事業や企業主導型保育事業、特認登録保育施設を個別にご案内させていただいたところであります。その結果、先ほど申しましたように95人であったこの認可外の保育サービス利用は298人と約3倍に増えております。

パネルを使って説明する大森市長

 じゃあ、どういうふうにご案内をしたかというところが、わかりやすくパネル(資料2)に整理をさせていただいております。
 まず、勤務先が遠方の場合ですが、自宅から勤務先に行きます。それで、勤務先の道筋で、希望園を1、2、3と例えば希望されたとします。この希望園の大体エリアの中で利用可能な施設をご案内するというところであります。また、自宅から勤務先がすぐ近くだという場合には、自宅近くの希望園を、こういう第1、第2、第3とされていたときには、ほぼ希望園のエリアの中で利用が可能な施設を選ばせていただいてご案内しています。
 それで、ご案内をして、それは少し遠慮させてくださいということで、そういうふうにお断りになったのであれば、それは待機児童とは言えないんじゃないかというようなことで、待機児童から外した方が86人いらっしゃいます。
 ただ、ここで1つこの利用可能な施設には特認の、いわゆる認可外の施設が入っているんですね。認可外の施設は少し料金が高い場合がございます。したがって、希望園以外で利用可能な施設として認可外の施設、特認の認可外の施設だけを提供する場合、こういった場合には、一定の所得階層以下の方は、それは少し認可外の施設であればなかなか行きにくいんじゃないかというようなことで待機児童から外すことはやめています。
 ちょっとここは複雑なんですけど、要はこういう常識的なところでご案内をして、それは嫌だとおっしゃった方86人は、待機児童から外したんですが、しかしながら、嫌だとおっしゃった中でも一定の所得階層以下だと、認可外の施設だけしかご案内できない場合があるんですね。そういった方はあくまでやっぱり待機児童としてカウントさせていただく、これが16人です。
 それで、寄り添う支援、ちょっと資料の3をごらんください。資料の3で、今、待機児童は551人と申し上げました。このうち、343人の方は何かいいところがあれば、案内してほしいという支援の要請をされております。その方にはこれからも支援を継続させていただきたいと思っております。
 ただ、支援は要らないよと、もう連絡もしなくていいよとおっしゃる方が208人いらっしゃいます。ただ、我々としては、下のほうに書いてますけども、この208人の方にも、これからはご連絡して利用可能な施設をご案内していければというように思っております。第3希望まで書かれて、お子さんを預けたいという意思が非常に強く感じられるわけですから、まだコンシェルジュの制度についてきちっとやっぱりご理解いただいてない場合もあるでしょうから、やはりこちらからオファーして、こんな施設がありますよ、どうですかというようなことをご案内をしていきたいというように思っております。きめ細かく対応させていただきたいと思います。
 最初に申し上げましたように、この保育環境の整備、待機児童の問題については、今の段階、この待機児童の定義を変えてから随分苦しんでまいりましたけども、やっと明るい兆しは出てきたと思っております。しかしながら、ここにちょっと見えない今後の予想として分かりにくい問題があります。これが一つが国の考えられている保育・幼児教育の無償化であります。この無償化がなされると、保育ニーズが急激に喚起される可能性がございまして、我々としてそれがちょっと予測がつかないところもあります。今後の動きには注意をして我々としてそのニーズがどうやったら把握できるのかとか、そういったことも少し考えてみなければならないなというように思っております。
 それから、皆さん方には非常にご心配していただきました保育士の確保であります。参考資料としてですがお配りをさせていただいています、保育士確保の状況を見ていただきたいと思います。平成29年度から、市単独での人件費といいますか、処遇改善をやらせていただいたりしておりまして、あとさまざまな潜在保育士の発掘のこともやらせていただいておりますが、見ていただければ、認可保育施設における保育士数の推移ということで、平成28年度、29年度、30年度と、増加率が約10%程度ずっと出てきているということと、認可外保育施設を見ていただきますと、保育士数を合わせると、企業主導型は最初の数が少なかったということもあるんですけども、全体としては180.9%というようになっているところであります。
 このような状況の中で、ただやはり保育士の確保というのは、これからも重要な課題であり、最善を尽くしていきたいというように思っております。今後とも、先ほどの保育士の確保に努めるとともに、当面は保育コンシェルジュによる保護者一人一人に寄り添う支援を徹底していきたいと思います。

日本遺産認定について

会見する大森市長の様子2

 今日、案件としてはそれだけでございますけれども、昨日私は東京に行きまして、文化庁長官からな古代吉備の遺産、桃太郎伝説の関係で日本遺産の認定を受けましたので申し上げます。岡山市、倉敷市、総社市、赤磐市の4市合同で申請しておりました桃太郎伝説の生まれたまち岡山、古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語が日本遺産に認定され、昨日文化庁にて他の3市長とともに認定書をいただいてまいりました。
 平成30年度は、申請数76件のうち、認定は13件と狭き門でございましたが、これも構成する文化財等の一つ一つが評価されるとともに、この地に古くから伝わる昔話、桃太郎のもととなったとされる温羅伝説という魅力的なストーリーが認定につながったのではないかなと思っています。
 これまでも吉備の遺産についてはさまざまな事業を行ってまいりましたが、この日本遺産の認定を契機として桃太郎というストーリーと日本遺産ブランドを生かしたさらなる情報発信やコンテンツの魅力アップ、受け入れの整備を関係する団体や地元の方々の意見も交えて行っていきたいと思っております。
 また、この岡山の地に根づく桃太郎伝説を再発見し、地域住民の理解、認識を深め、郷土への愛着や誇りを育むことにより、「桃太郎のまち岡山」の実現へとつなげてまいりたいと考えております。今後は事業執行を担う推進協議会を6月中を目途に立ち上げることとしており、必要な経費、事業については文化庁と協議していく予定としております。
 私からは、今日は以上です。

質疑応答

  • 記者
     待機児童の関係で、300人弱減って明るい兆しということだったんですけれども、今もってまだ551人という大きな待機児童がおられるということに関して改めて今の現状についてどういうふうに受けとめられているかという点とですね、もう一点、今回、待機児童が減った大きな要因で、認可外サービスの利用者がかなり伸びていると思うんですが、やはり保護者の中には100%保育士の認可施設と、保育士が100%ではない認可外との間では、やはりちょっと意識の乖離というか、できればやっぱり認可に預けたいという保護者もいると思うんですが、そのあたりをどのように考えられておられるかということをお聞かせください。
  • 市長
     551人というのは、各都市を比較しても決して少なくない、数としては相当の数だと思います。そういう面では、保育園に入れない保護者の皆さん方に対して非常に申しわけない気持ちを持っているところであります。
     ただ、今申し上げましたように、利用可能な空きというのが約600ございます。そういう面ではぜひ我々も10人のコンシェルジュを配置していろいろなご相談に応じるようなことを考えておりますので、次善の策になるかもしれませんけれども、ぜひお話をしていただいて、困った状況を解消していただければなというように思っているところであります。
     それから、認可保育園の整備についても、我々としてはやっていかなければならないというように思っていますが、認可外の施設についても、一定の保育士の確保を前提としたものとなっていますし、その点についてもお気持ちはわかるわけでありますけれども、すぐの対応としてそういった特認の施設とか、企業主導型の地域枠をお使いいただくとか、そういったことで対応もしていただければなというように思っております。我々としては、今後の整備をバランスよくやっていきたいと思っています。
  • 記者
     関連する質問ですが、やはり600人の空きがあるとはいえ、意地悪な見方をすれば、ニーズとのギャップとしてそういうのが、数字が出てきているのではないかというような、やっぱり認可外じゃなくて認可に預けたいという気持ちがあると思います。そういった意味で市長は、この前3つのそういう施設を訪問されたわけですけれども、そのときに感じられたところというのは、その特認であってもという部分ですか、受けられた印象というのを改めてお聞かせいただけますでしょうか。
会見する大森市長の様子3
  • 市長
     私が3つの施設に一度行かせていただいたんですけど、それぞれ園の方とお話をして、非常に保育に対して力を入れて自分たちで保育の環境をきちっと整備していくんだと。そして、その子供たちを小学校に送っていく、そういう意欲っていうのはすごくあったと思います。
     まず、私としてはもちろん、今までの大きな流れがありますし、認可の保育所にお入りになりたいと思われる方が多いのもそこは気持ちとしてわかるわけであります。我々としてもこの認可保育所を全面的に認可外に変えていくっていうことを考えているわけではございませんけれども、いろんな要請の中で、例えば企業主導型、企業の皆さん方が直接保育施設を作っていこうっていうような場合もありますし、幼稚園で緊急的に一時預かりをして対応していくっていうこともあるわけであります。そういったこともやはり次善の策かもしれませんけれど、活用していただければなというように思っているところであります。
     それから私は、3園に行って、別に事務方がそういう視点で選んだわけじゃないと思うんですが、それぞれ地域枠っていうか、企業主導型のほうは、地域枠っていうんですが、空きがございました。最初に行った企業主導型の保育所では、地域枠が確か3つあるんでしたよね。3つ枠が空いていたのが、来週また3人応募に来ていただけるんだという話をして、子供たちが集まるのを楽しみにされていたところもあって、そのほかも保護者の動きは結構活発だなというように思ったところであります。そういう面では、我々の政策っていうか、認可保育所だけというよりは、少しそういう認可外の点についても力を入れ、そしてコンシェルジュのご案内もそれを対象にしてきているということで、保護者の皆さん方っていうのが、4月1日までに全てそういう判断をつけているんじゃなくて、徐々に徐々に少し次善の策がないのかみたいな形で動いていただいているんじゃないかなというように思っております。
     また、新たに5月に101人が認可保育園へ、認可保育所だけでも100人また増えていて、認可外でいくとまたプラスアルファのものがあるでしょうから、4月までに全ての対応が終わるという状況にはなかったというところは、我々コンシェルジュの動き、通常より2カ月前倒しをしたんですけども、それでもやっぱりなかなか間に合わなかったっていうところもあるんじゃないかと思います。
  • 記者
     続けてよろしいですか。市長さんの以前の会見で、保育士の件についてなんですけども、定員が1,700人増えたということになると、保育士が例えば6人に1人だとしても300人近く必要だと。今年保育士の数が160人余り増えているということで着実な成果はあるかと思うんですが、やはり定員の枠に対しての保育士の伸びというのはやっぱり足りない状況だと思いますし、既存の保育園でもなかなか保育士が集まらずに定員の枠を超えて預かることができなくなったとか、そういった声も聞かれています。先ほど最善を尽くすというふうにおっしゃいましたが、具体的にどういった形でこの保育士の確保について支援をしていくというお考えなのでしょうか。
  • 市長
     まずは、今処遇改善の2%アップというのは続けさせていただいています。これは3年を目途にということで、平成29年度、30年度、31年度ということをやらせていただいていますが、そこについては着実に処遇改善の点をやらせていただくというのが一つであります。
     そのほかには、潜在保育士の確保に向けての動きは少し、担当から話してください。
  • 担当者
     県から先般、保育士の登録名簿の資料をいただいております。これは全県下調査をした結果で、岡山市分ということなんですが、岡山市のほうに自分の情報を知らせてもいいよという同意がとれた方が475人いらっしゃいました。この方たちに積極的にアプローチをしていきたいというふうに思っております。
  • 記者
     先ほど市長が待機児童解消に向けて明るい兆しがあるというふうにおっしゃいましたけども、実際これ資料を見せていただきますと、実情、未入園児1,447人というようになっています。でも、1,447人、もちろん先ほど600人の枠があるというふうにおっしゃいましたけど、単純計算しても800人近く入れないわけで、未入園児が1,000人超えていますけど、その現状をどのように捉えていますか。
  • 市長
     こちら(資料1)で見ていただければわかりやすいと思うんですけれども、ちょっと各論から入りますね。コンシェルジュさんがいろいろと直接申し込んできた保護者の方々と話をしてみると、復職の意思がないとか、こういうのが出てくるんですよね。やっぱり実態がだんだんとわかってくる。この特定の保育所を希望っていうのも、こういうエリアでどうですかっていうお話をしても、それはもういいですよっていう感じでお断りになる。こういった方もおられるんで、それはどっちかっていうと、ある特定の園なら行こうかっていう、そういった雰囲気に少し近いところがある。それは、なかなかやっぱりその人に満足する解を必ず提供をしていくっていうのは難しいところだろうっていうように思うんです。だから、そういった方にもお話をして、話し合いで考え方が変わってくるかもしれない。そういったときには提供したところに行ってもらうということは重要だと思います。でも、最も重要なのは、この551人。これは、いろいろと我々がこういう第1、第2、第3といって、それに見合う利用可能な施設がないっていう場合もありますし、こういった人にまずは優先的に対応していくっていうことが重要なんじゃないかなと。
     したがって、この600人分っていうのは、この551人よりも多いことは多い。そして、新たに1,065人っていうのが今年度予定されている。これも上積みも考えていかなきゃならないんですが、こういった1,065人ないしはこういう600人、こういったことを考えていくと少し状況がよくなったんではないかっていうふうに思います。しかしながら、私はこれで十分だというふうに申し上げたことはない。ただ、今までが729人、849人と待機児童、これ自身がどんどんどんどん増えてきて、こういう事態が少し変化してきたっていうところ。この根っこにあるものの、この入園申し込みも過去2年の伸びに比べて半減している、というようなところから見ると、平成31年度末の目標達成に向けて一つの方向性っていうのが見えてきたかなっていうことを申し上げているところであって、明るい兆しといっても、これはミクロで見ると、私のところは全然解消されていないという方は多いわけです。ここは非常に申しわけないと思うとともに、一つ一つそれに対して対応していかなきゃならないというように思ってます。
  • 記者
     そうはいっても、2年連続1,495人から1,447人という形で未入園児としてはそれほど変わってないんですけれども、この数字自体についてはどう思われますでしょうか。
  • 市長
     1,447人っていうのは認可保育園での数字ですよね。認可保育園は確かに1,447人ってのは昨年に比べて50人ぐらいしか減ってないことは事実なんですよね。だから、先ほどの質問とちょっと相通ずるところがあって、認可保育所にどうしてもって言われるとそういう数字が出てくるというところなんですが、ただ認可外の保育所も保育環境として決して私は悪いとは思わないし、次善の策になるかもしれないけど、やっぱり子供たちのことを考えていくとそういったことも利用して考えていただけないかなというのが率直な感じであります。
     ただ、市民のニーズに対応していくっていうのは我々のミッションでもありますから、そういったところもきちっと対応させていただこうというように思っているところであります。
     ちなみに、資料5をごらんいただきますと、1,065人のうち認可保育所の新設で820人占めているわけであります。定員増等のものもありますけれども、こういったことで認可保育所も我々としては整備はやっているところでありますけれども、全体として捉えていただきたいなというようにも思います。
  • 記者
     今のちょっと関連で、記憶違いだったら申しわけないんですが、市長は待機児童の解消というところについて平成31年度末まで、以前はそういう未入園児童を含めてというような表現をされていたこともあったような気がするんですが、それについては、今コンシェルジュ機能とかも拡充しているので、目指すべきは待機児童の解消ということなのか、それとも枠を整備する上では未入園児童も平成31年度までに解消をしたいということなのか、ちょっとそのことについての認識についてお伺いしたいのですが。
  • 市長
     申し上げているのは、平成31年度末に待機児童をゼロにしようということを申し上げているところであります。
    ちなみに、未入園児童っていうのは、認可保育所に手を挙げて、認可保育所に入れなかった方ですよね。そういった方にも我々としては、例えば第3希望まで書かれているところは、ほかにこういう認可保育所もありますよっていうことを申し上げて、入っていただければそれでいいし、そうじゃなくてまた近くに認可外の保育施設が特認でこういうところがありますよとか、企業主導型がありますよっていうことをお話をして、そっちに入ってもらうとなると、1,447人の数字ってのは当然ながら縮まってきている。その結果がこれ。ですから、未入園児童をなくすっていうのを私は申し上げたことがないと思うんですけれども、認可保育所、自分が希望するところに入れない場合でも希望外でもなかなかいいところがあればご案内して、子供たち、そして保護者の皆さんの保育ニーズをできるだけ満たしていく、そういうことを申し上げたところであります。
     未入園児童のゼロっていうのは、全部が認可保育所だったらそういう議論もある、補填するっていうんだったらそういう議論もありますけど、難しいんじゃないでしょうかね。
  • 記者
     昨年度の受け皿の確保の数が1,780人ですが、今年増えた入園児童と認可外が増えた分も合わせると627人という数字なんですけども、その受け皿は1,780増えたのに、これがそれだけしか増えてないのはなぜかなっていう。
  • 市長
     これ、おっしゃるとおり。認可保育所に申し込んだ人たちがベースになっているんですよ。だから、入園申し込みが376人増ってことになってるわけですが、例えば認可外の保育施設に直接申し込む人いますよね。それはこの分母から除外されちゃう。だから、おっしゃるように本来であれば分母を変えたほうがいいかもしれない。認可外の保育施設に直接応募する人も入れ、それも保育ニーズであるわけですから、そういうふうに足していくっていうのが一つの考え方でありますが、ただ今までこういう流れでやっているのと、それから認可外の施設についての応募が我々のところにすぐ来るようになってるのかな。
  • 担当者
     特認の施設への実際の申し込みは直接契約なので、こちらには来ません。
  • 市長
     ということであれば、この特認の施設に申し込みが直接行くっていうことで、我々もその数字としてわからない。
     そういうことで、この分母を前提として議論をしているということなんですね。ただ、じゃあそこでどうして認可外の施設の658人ですね。これは、658人っていうのは、新たに我々として認可保育所とほぼ同等のものとして認めていくといった特認施設の定員の数をここへ出している。
     だから、若干この議論とその1,780人のベースとなるものが少し違っているということであります。
  • 記者
     資料3のコンシェルジュのことについて確認なんですけれども、個々のニーズに対応をしようと思ってらっしゃる。一方で、待機児童数551人の支援の中で、特に支援を希望していない人が4割近くいらっしゃいます。このギャップというか乖離を市長はどのようにお考えですか。
会見する大森市長の様子4
  • 市長
     先ほどの議論と同じなんですけど、その何といいますか、コンシェルジュの機能っていうのがまだまだ市民の方に浸透してない可能性っていうのがあるなっていう気がするんですね。4割の方が、もう連絡要らないよって言っているっていうことはね。だから、そういう面では、よりコンシェルジュ機能っていうのをお伝えして、第3希望まで希望されるような方、これは多分保育で困っておられるような方が大半だと思うんですね。そういった方は、ほぼ同等の施設があるわけだから、そこはまず相談に来ていただければありがたいなというように思っているんですが、なかなかこちらも待ちの姿勢では少しだめだろうということで、我々のほうから必要ないよっていう方にも行ってお話をさせていただくようにしたいなと思っています。
  • 記者
     資料3の一番下の矢印のところにある、現在は未支援の方についての支援を実施していくというところが、最後に市長が言われたことですね。
  • 市長
     そうです、そうです。はい。
  • 記者
     希望してない人にも攻めの姿勢で当たっていくと。
  • 市長
     当たっていくと。
  • 記者
     じゃあ、これからされていくと。
  • 市長
     これからしていきます。
  • 記者
     わかりました。
  • 記者
     ちょっと待機児童とは違うんですが、案件外で言われた日本遺産の推進協議会の件で、これ推進協議会を構成するメンバーといいますか、枠組み、それから設置をされる意義、さらにその協議会で具体的に何をどういったことをされていくのか、このあたりのお考えをお聞かせください。
  • 市長
     推進協議会は、まずは4市でやっていきたいと思いますが、当然経済界の方も入っていただきたいと思いますし、そしてたしか27の各施設から成るものであります。私としては、こういった施設の例えば吉備津神社とか、そういった関係者にも入っていただければなというように思っているところであります。
     ただ、メンバーとしては、今後の話でありまして、4市で調整をしていかなければならないと思っております。そして、何よりも重要なのは、これから何をやっていくかということだろうと思うんです。日本遺産になったこと自身は、日本遺産ブランドを使っていくことができるわけでありますけれども、やはり4市でちょっと調整をしながらではありますけれども、我々も「桃太郎のまち岡山」とずっと叫んでいるわけであって、今もうらじゃとかさまざまな動きが出て活発化しているとは思いますが、さらに促進させるための取り組みをこの1カ月あたりで考えて合意をしていきたいと思っています。
  • 記者
     待機児童の話に戻るんですけど、待機児童が300人ぐらい減ったというのは、どういった取り組みが一番効いていたのかというのと、あとこれまでいろいろな取り組みをされていたと思うんですけど、それまでの取り組みに対する手応えみたいなところっていうのはどのように思われていますか。
  • 市長
     そうですね。何といっても受け入れキャパを増やしたっていうのが大きいと思っています。我々も当初この2年間で1,600人を超える需要増が出てくるっていうのはなかなか想像できなかったんですけれども、昨年度も1,500人っていうオーダーでやってみたいという話をここで申し上げました。
     結果として、それを上回る形のキャパがとれたっていうのは大きいんじゃないかなというように思っています。そして、保育士の確保というのが最大のネックにはなっています。今もやっぱり保育士の問題が一番大きいんですけれども、それも幾つかの施策でもって、数としては大分保育士増が図られてきているというところも大きいんじゃないかなというように思っております。
     それから、あとはミスマッチをできるだけ少なくするっていうことだと思うんですね。需要と供給っていう言い方がいいかどうかわかりませんが、保護者の皆さん方のご希望と、また受け入れ側の状態っていうものを調整していくっていうのがやはり重要でありまして、コンシェルジュ、私も直接お会いして話しましたけど、本当に大変だっていうように言われています。それだけいろいろと動いて調整をしていただいたんじゃないかなと思っています。こういったところは、数字的に出てきたんだろうというように思っています。
     ただ、これから私として心配なのは、来年に向けての保育の無償化がどういう影響を来していくのかというところが、これがもう読めないですね。それらをどう、こういうとこで読めないといって自慢していても全く意味がないので、どう考えていくのか、知恵を出していきたいと思っています。

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