皆さん、こんにちは、岡山市長の大森雅夫です。このたび、岡山市の政策の大きな考え方を皆様に直接お伝えしたいと思い、この大盛コラムを始めることにしました。
第1回のテーマは、家屋の床上浸水の解消です。
平成30年7月豪雨により、西日本を中心に、極めて甚大な被害が発生しました。岡山市でも、多くの市民の方々が被災し、大変な思いをされました。とりわけ床上浸水の被害は2,230棟に上り、たくさんの方が避難生活を余儀なくされました。
この未曽有の大災害を受け、地道な防災対策の必要性を改めて痛感し、岡山市は、「平成30年7月豪雨と同程度の雨が降ったとしても、少なくとも家屋の床上浸水を発生させないこと」を目指すことにしました。
床上浸水の原因は3つありました。内水の氾濫、砂川の堤防決壊、牧石や御津地区などでの旭川の氾濫です。
第1の内水の氾濫を防ぐためには、豪雨の前に用水路の水位を下げるとともに、豪雨の際に低い土地にたまった水をポンプによって河川に排水する必要があります。そのため、これまでに、各水系で事前水位調整の取り組みを強化するとともに、今保・白石ポンプ場の整備、国富・浜地区の取水ゲートの拡幅、原尾島・沢田排水機場の更新などを行ってきました。今後は、津島地区のポンプ場の増設や横井地区のポンプ場の整備を行います。
第2の砂川の堤防の決壊を防ぐために県と協力して進めている堤防整備も、おおむね完成しました。
第3の旭川の氾濫を防ぐために、旭川ダムの改修による洪水調節容量の増大を国に対して強く要望しており、事業が進みつつあります。
3つの対策によって床上浸水を解消することとしており、これまでにおよそ7割を解消しています。
これからも、「より安全・安心なまちづくり」に、全力で取り組んでいきます。
岡山市長 大森雅夫の大盛コラム(第1回)
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