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令和7年5月28日市長記者会見

[2025年6月5日]

ID:72688

令和7年5月28日市長記者会見

  • 新庁舎建設工事の進捗及び周辺施設整備事業ほかについて

  • こんにちは赤ちゃん事業10万人目訪問について

  • 岡山中央公民館(仮称)の整備状況について

  • 岡山市教育センター(仮称)の実施設計及び愛称の公表について

  • 岡山市スマートエネルギー導入促進補助事業について

  • 手話言語による防災啓発動画について

令和7年5月28日市長記者会見資料

市長記者会見動画

新庁舎建設工事の進捗及び周辺施設整備事業ほか

市長記者会見の様子

 皆さん、おはようございます。
今日はちょっと案件が多いところがありますけれども、まずは淡々とやらせていただきたいと思います。

 まず、新庁舎の建設工事の進捗状況、また周辺施設の整備事業などについてであります。3つお知らせをいたします。
 第1点、現在の庁舎でありますけれども、新庁舎17階建て、高さが87メーター、これが最上階まで一応到達をいたしました。4月末時点の工事進捗率は約50%であります。令和8年5月末の完成を目指して、現在外壁や建物内部の工事を進めております。完成後、段階的に移転を進め、11月下旬の全面開庁を予定しています。7月以降、建設中の新庁舎内部に入っていただく機会を皆さん方に設けたいと思いますので、ぜひご参加をいただければと思います。

 次に、新庁舎周辺施設整備事業であります。 
 現在の本庁舎を解体した跡地に整備をいたします。新たな大供公園と広場のイメージパースを紹介いたします。
 地下には、来庁者が利用できる駐車場を整備いたします。このように、緑あふれる憩いの場とでもいいましょうか、こういった施設になっております。この下には駐車場、そしてここでは段々になっており、人が憩うことができる、こういう場になってまいります。現庁舎ではBMXの全国大会などを開きましたけれども、これは継続してできるように考えていきたいとも思っております。
 昨年10月に市民の皆さんにご協力いただきました活用方法に関するアンケートの結果、木陰やベンチが欲しいといった休憩に関する意見や様々なイベント、過ごし方の提案があり、さらに暑さ対策に関するご意見も多かったため、これらのご意見を整備内容に反映していきます。

 次に、整備費であります。
 これは、今回初めてお示しをすることになります。解体費用28億円、駐車場整備69億円等で全体103億円であります。財源は、国庫補助金6億円、起債が76億円、一般財源が21億円で計103億円。皆さん方、新しくこの市政クラブに入った方が多いと思いますんで、少し順を追ってこの新庁舎の財源確保の流れを説明させていただきたいと思います。
 実は、熊本で地震がありましたよね。それまでは、この新庁舎に対してあまり国の助成はありませんでした。したがって、新庁舎の意思決定をしてから実際上の設計にいくまでに我々基金を、いわゆる預金をずっと貯めていました。それが90億円になっていたわけであります。
 そういう中で、一方で国に対しては合併推進債の適用をお願いしたいと。期限切れにはなるということは分かってたんですけれども、何とか合併推進債の適用をお願いしたいということを言ってました。最終的に合併推進債というのが適用になることが決まったんです。合併推進債っていうのは、一般財源が1割です。残りの9割が起債で、この場合は半分が国からの交付税が入るということになりました。そういう面でいくと、庁舎の建設と解体、新庁舎周辺整備事業について、この合併推進債が適用になるということになってますんで、本庁舎の建設でも90億円の基金は使い切れていません。したがって、解体と新庁舎周辺の整備事業に残りの基金も充てることができるということで、新たに一般財源の適用はそれほどなくて済む、ほとんどないということになるんじゃないかなというように思います。そして、起債についても今も言ったように交付税が大きく入ってくるということで、市民の負担っていいますか、それが著しく軽減することができる、そんな形になっているところであります。
 正確に言ってないところがありましたけど、合併推進債が適用するのは解体の部分ですから、解体の28億円にかかってくるといったところであります。今の90億円の基金の残りを充当するっていうのは、これは我々の財産でありますから、解体と新庁舎の周辺整備、どちらにも充てることができるということであります。
 今残っているのは幾らだっけ。

  • 担当課 
     昨年度末で73億円残っています。
  • 市長
     基金の残りが今73億円ということであります、令和6年度末でありますが。
     ということで、間もなく事業者の選定手続を始め、令和8年度半ばに事業契約、令和9年度から現本庁舎の解体を行い、令和13年度末、施設の完成を目指すことであります。

  次に、新庁舎のコンビニとカフェの事業者募集であります。
 市庁舎の利便施設として、1階と15階にコンビニとサテライト店舗、2階にはカフェを誘致することを正式に決定いたしました。15階にはレストランとする案も当初ありましたが、事業者のサウンディングや職員アンケートの結果を受けて見直しを行い、今回1階には通常のコンビニ、15階にはイートインスペースを備えたもの、また1階のコンビニのサテライト店舗を誘致することにいたしました。コンビニについては、1階と15階を一括して運営いただける事業者をこの6月から募集いたします。
 新庁舎は、市民サービスの拠点としてだけでなく、市民の皆さんとにぎわいの拠点となることが期待されている施設。市民の皆さんに関心を持ってもらえるよう、また親しんでもらえるよう、今後も積極的に情報発信を続けていきたいと思います。

こんにちは赤ちゃん事業10万人目訪問

 2つ目、こんにちは赤ちゃん事業が10万人訪問を迎えます。

 岡山市では、生後4か月までの乳児がいる全家庭を地域の愛育委員が訪問し、子育ての不安や悩みを聞いたり、地域の子育て情報や絵本をお届けするこんにちは赤ちゃん事業を実施しております。平成20年から開始し、来月6月で10万人目の赤ちゃんを訪問するという大きな節目を迎えます。

 訪問を担当している愛育委員協議会は、今年で結成60周年を迎えます。長年地域の健康づくり活動に取り組んでくださり、本事業をはじめ、育児支援活動には特にご尽力いただき、敬意を表します。

 お届けしている絵本は、心豊かな岡山っ子応援団から提供されたものを活用しており、赤ちゃんがご家族と豊かな時間を過ごすことに役立っております。

 本事業に協力いただいている愛育委員をはじめ、心豊かな岡山っ子応援団の皆様には長きにわたり支援をいただきまして、感謝を申し上げます。

 訪問を受けた保護者からは、悩みを相談することができてよかった、地域の子育て情報を知ることができた、訪問を心待ちにしていた等の声が寄せられており、保護者にも好評であると認識をしております。地域の愛育委員が訪問することで、地域の身近な場所で相談ができ、子育ての孤立化防止や地域全体での子育て支援に大きく寄与しております。今後も本事業を継続していきたいと思っております。

 10万人目の訪問の日時等詳細が決まりましたら、改めてお知らせをいたします。メディアの皆さん方にもぜひ取り上げていただければと思います。

岡山中央公民館(仮称)の整備状況

 次に、中央公民館(仮称)の整備状況であります。
 スライドをご覧ください。

 旭公民館が老朽化し、未耐震のため、現在岡山中央中学校の敷地内に公民館を建設しています。これは来年の3月末に完成の予定ですけれども、外観自身はこの7月にはこのようにあらわになってまいります。
 この公民館の特色ですが、中学校の武道場との複合施設であるということであります。そのメリットを生かして、他の公民館にはない地域と学校の連携ルームを設け、多世代交流の拠点としていきます。住民に開かれた場所をコンセプトとしており、オープンスペースの屋外テラス、その屋外テラスと一体的な広がりを感じさせるエントランスホールを設置いたします。

 公民館の名称については、地元をはじめ、学校や公民館の関係者などのご意見等を参考に現時点での案ではありますが、岡山中央公民館という名称を予定しております。利用される皆さんにとってなじみやすく、親しみが持てる公民館になっていただきたいと思います。
 なお、この点に関しましては、6月議会に条例改正の議案を提出いたします。

岡山市教育センター(仮称)の実施設計及び愛称の公表

市長記者会見の様子

 次に、岡山市教育センターの実施設計及び愛称であります。

 ご覧いただきたいと思いますが、北区の富吉に教職員研修の強化を図るため、新しい教育センター整備の基本方針を令和4年3月につくり、高める、創る、応えるの3点をコンセプトとして整備することとなりました。このたび実施設計が完了いたしましたので、名称と愛称と併せて施設の概要について報告をいたします。

 名称は、現在の教育研究研修センターの教職員の研修、研究に加え、子供の特別支援に関して保護者から相談を受ける就学相談機能も追加するため、岡山市教育センターとする予定であります。
 愛称は、ハレラボと決定いたしました。ハレは、子供、保護者、教職員の気持ちが晴れるようにとの願いを込めています。ラボは、ラボラトリー、教育に関する研究の拠点を意味しております。

 施設の概要は、資料に書かれているとおりであります。
 現在の施設は最大60名しか収容できません。今回は、最大300名収容ができる大研修室を設置することで、各校1名が一斉に集合して研修することができます。

 実は、教育委員会は今、西大寺で公民館に間借りして研修センターをやってるんですが、随分前から新しいセンター、特に人が集まりにくいということもあって、場所を探しておりました。長い間そういう状況が続いてたんですが、ようやく富吉に施設を整備することができたという経緯がございます。

 また、現在はWi-Fi環境が不十分で、ICT機器を活用した研修に制限はありますが、情報教育演習室における最新のICT機器を活用した研修により、教職員の資質、能力を効率よく高めることができます。
 また、現在は相談時間や回数に制限がある就学相談について、新たに就学相談施設を設け、いつでも相談を受けてほしいという保護者のニーズに応えることができるようにします。
 さらに、岡山市の新しい教育を創る取組としてオープンイノベーションルームを設置し、大学や企業と一緒に教育課題について研究ができるようにするということであります。具体的には、教職を目指す学生が教職員研修に参加するなど早くから岡山市の即戦力となる人材を育成するシステムや、不登校などの教育課題への対策について大学と協働研究をしていく体制を構築します。

 民間企業とは、教職員が社員と合同で研修をし、互いのアイデアや技術を生かした教材を開発したり、岡山市の教育を応援する企業を募り、子供の好奇心を多く生み出す授業づくりに取り組んだりすることを考えているところであります。企業とのこういう今申し上げたような連携っていうのが今、各政令市でも模索をしつつある段階でありまして、岡山市としても対応を強化していきたいということであります。

 この新たな施設で刺激を受けることで教職員が変わり、その変化が子供のやる気と好奇心に刺激を与え、子供が変わる。こうした子供と教職員の刺激の好循環を生む刺激の環づくりを新しい教育センターが拠点となって進めていく。
 新しい教育センターは、令和8年1月の工事開始、令和9年3月の供用開始の予定であります。

スマートエネルギー導入促進補助事業

 あと、案件2点あります。
 スマートエネルギーの導入促進補助事業であります。
 先週の23日から令和7年度の受付を開始したところであります。令和7年度は3点の変更を行いました。

 1点目は、個人の方の電気自動車の導入促進策であります。
 電気自動車とガソリン車を比較すると電気自動車は温室効果ガス排出量を約26%削減する効果があることから、導入を進めてきております。しかしながら、今までは電気自動車の補助金の申請件数は順調に伸びていたところでありますが、昨年度は前年の5割となり大きく下回りました。引き続き電気自動車の普及を進めるため、法定耐用年数経過後に車両を買い換える場合に再度ご利用いただけるよう、世帯で1回限りとしていた補助申請の回数制限をなくすことといたしました。また、電気自動車の導入の際に必要となる充電設備への補助も新設をいたしました。

 2点目は、住宅への高効率設備の導入促進策であります。
 エネルギーを効率的に使うことのできる高効率設備として、エネファームや窓断熱等への補助を行っているところであります。例えば、建物が外気の影響を受ける約5割から7割は窓などの開口部からと言われております。したがいまして、窓断熱で断熱性能を高めることで冷暖房の効果を高めることができ、冷暖房の設定温度を1度変更すると消費する電力を20%近く削減することができるということであります。また、ガスを利用して電気とお湯を効率的につくり出すエネファームについては、1台の導入で年間1トンのCO2排出量が抑えられると言われております。

 これまでは、高効率設備の導入については太陽光発電設備と同時に導入した場合のみ補助対象としていたためか、申請が低調でありました。そのことから、既に太陽光発電設備を設置している方が設備を導入する場合も、補助対象とするよう見直したところであります。

 最後、3点目でありますが、事業者の方の脱炭素促進策であります。
 事業者の方が温室効果ガス削減に向けて具体的な取組を検討される際には、まずは自社の温室効果ガス排出量を把握した後に取り組んでいただくことが効率的だと考えております。しかし、市内事業者を対象としたアンケート調査によると、85%の事業者が未把握ということでありました。そのため、まず自社の温室効果ガス排出量を把握し、具体的な取組につなげていただくように温室効果排出ガスを算定するシステム導入への補助を新設したところであります。

脱炭素社会の実現には、市民、事業者の方、一人一人の取組が重要であり、今後もより多くの皆さんにこうした補助を活用していただくことで脱炭素を進めていきたいと思っております。

 

手話言語による防災啓発動画

市長記者会見の様子

 案件としては最後ですが、手話言語による防災啓発動画であります。

 手話言語による防災啓発動画を作成し、本日より岡山市公式ユーチューブチャンネルで公開をいたしました。
 実は、これを導入するきっかけっていうのが視覚、聴覚に障害がある方々の防災に関する意見交換会で、基本の防災に関してまとめた岡山市防災マニュアルについての内容が当事者になかなか行き届いていないということが分かりました。また、災害に備えて事前の準備をどのようにすればよいか勉強ができるものが欲しいという意見もあり、この啓発動画を作ることになったところであります。

 見ていただければ分かりますが、実際に聾ろう者の方に出演もしていただき、防災に関して会話形式で疑問を上げ、それに対する答えを手話言語、字幕、音声、イラストをもって説明しているところであります。

 では、動画をご覧いただきたいと思います。

 ここには手話の放送で有名なシノダさんもおられますけれども、確かにそういう意見交換会での出来事、なかなか自分たちはよく分からないんだというのはおっしゃるとおりなのかなというように思いました。うちの職員がこの話を聞き、積極的にこういったものを作っていく。他の自治体はどうなってるのかあまり調査はしておりませんけれども、こういった障害を持つ方に丁寧な対応をしていくことというのは本当に重要なことだなというように思っております。岡山市のホームページにも各動画へのリンク先を掲載しております。ご覧いただきたいと思います。あとは、各関係団体に動画を公開した旨を周知していきます。

 これから大雨の時期に入ってまいります。それに間に合うように対応させていただきたいと思います。

6市町周遊スマホdeウォークラリー

 なお、案件外ですが、歩く!知る!みつける!6市町周遊スマホdeウォークラリーを開催いたします。

 岡山市では、スマートフォンのアプリを活用して、運動、栄養、食生活、社会参加につながる行動に対してポイントを付与しながら健康への意識づけとそれぞれの健康づくりを後押しするOKAYAMAハレ活プロジェクトを令和5年8月から展開しているところであります。令和7年4月末時点の参加者は約2万2,600人でございます。今回は、OKAYAMAハレ活プロジェクトに参加していない方でもスマートフォンを利用して気軽に参加できるウォーキングイベントを企画しております。

 資料をご覧いただきたいと思いますが、5月19日に広報連絡をしております。岡山連携中枢都市圏の5市町と合同でスマートフォンを活用したウオークラリーを6月2日から開催いたします。参加市町は、備前、瀬戸内、早島、久米南、美咲であります。年2回開催予定で、6月は第1期であります。各市町の対象スポットに行き、スマートフォンでデジタルスタンプを獲得いたします。獲得したスタンプ数に応じて抽せんで各市町の特産品が当たる仕組みであります。運動習慣のない方はこれを契機に、日々ウオーキングされている方は少し足を延ばして近隣市町の魅力をぜひ発見していただきたいと思います。

 これも一つ、我々は連携中枢都市圏、全国で38あるんですけれども、こういう圏域をつくって広域的にものをやっていこうっていうことの表れで、各市町村単位で行うより、よりいいものができてくるっていうのは、実感をしているところであります。圏域をつくってよかったなという感じがしているところであります。

 私からは以上です。

 

質疑応答

市長記者会見の様子
  • 記者 
     新庁舎建設と周辺施設整備の関係においてお尋ねしたいんですけれども。まず、新庁舎の建設工事の進捗は50%と言われましたけども、これは予定どおりの進捗状況で……。

  • 市長
     予定どおりですね。

  • 記者
     周辺施設整備で公園ですとか広場を整備するということですけども、こういった広場や公園が市民にとってどういう場になってほしいかっていうのを改めてお願いします。

  • 市長
     庁舎自身が若干岡山城を模しているということで、岡山のシンボルになってくると思います。そういう面では、この周辺施設の整備も非常に重要だと思ってます。市民が憩うことのできる場所でなければというように思っております。空間も設けて、様々なイベントを、先ほどはBMXの話を申し上げましたけど、そういうイベントもできる、そして木立の中にたたずむこともできる、そして段々状になってますから、そういったところに座りながら語らうこともできる、そういう場になって一つの楽しむ、憩うポイントが増えていくということになればと思っております。

  •  記者
     新庁舎の関係でお尋ねします。解体費並びに周辺事業で103億円っていうことですけれども、まずこの金額の受け止めを率直にお願いします。

  •  市長
     そういう質問を想定してなかったんですけどね。庁舎自身が300億……。

  • 担当課
     318億円。

  • 市長
     318億円と、建設費等々の高騰でやっぱり影響を受けているっていうことがあります。我々、解体も一定時間、また一定のお金もかかってくるということは想定しておりましたけれども、結構駐車場代が高いんです。これを出してくれる。
     この69億円、やはり今建設費の高騰などもあって、ここが高くなっているということなんですけど、やむを得ないという面ではやむを得ないと。でも、先ほど言ったように、合併推進債が適用されるっていうのはぎりぎりまで分からなかった。そのために一般財源を預金して90億までためていってた、それがまだ令和6年度末で残金が73億あるんです。これが本当に大きく効いているんだろうというように思っております。
     
     記者さんの質問の意図自身がちょっとはっきり分からないところがあるんですけど、やはり我々にとって重要なものの一つには財政状況というものをきちっと維持していかなきゃならないということがあります。そういう面では、平成25年、私が当選したときの実質公債費比率、いわゆる歳出分の中の負債返し、借金返しは12.4%でありました。それが、今5.6%まで落ちています。
     そういうことで、若干の余裕はないわけではありません。しかしながら、財政状況をきちっと、私は常々言ってるんですが、財政がよくなりゃいいだけでも駄目なんで、いただいた税金を的確に市民に返していく、いい形で返していくっていうのが重要であるわけであります。

     したがって、政令指定都市全体が今、6.8だったと思いますけども、それより多くなるということはまずいということを思っております。この103億自身は決して小さい額ではありませんが、我々としては十分今の財政状況の中では対応できていくだろうというように思っております。市民にとって憩いの場、そういったことができるっていうこと自身、私もそれはすばらしいことだと思いますので、この点についてはこのスケジュールどおり動かしていきたいというように思っております。

  • 記者
     手話がついた防災啓発動画についてお伺いします。手話がついたことで誰もが情報を得られるようになったなというふうに感じます。見た人にはどんなふうに感じてほしいですか。

  • 市長
     今回は、防災に関する情報をお伝えするということであります。こういう災害に関する情報っていうのは、生死に影響する場合があります。したがって、それぞれの市民の方にきちっと分かっていただかなければならない。そういう中で、意見交換会の中で、今の市の提供する資料だけではよく分からないという指摘があったんで、これを作らせていただきました。

     これ自身、私はよかったと思うんですが、あとは本当にそういう聴覚障害者の方にこれを届けるっていうことが重要なんで、もう大雨のシーズン間近ですから、そういったことが各聴覚障害の方に届くということをこれからやっていきたいと、届けるということをやっていきたいと思います。

  • 記者
     届いた後はどんなふうに活用してほしいなと……。

  • 市長
     あまり慌てずに対応してくれとか、避難情報と警報は違うよとか、幾つかあったと思います。まずはそれを理解していただいて、あとは、今度は我々のそういう災害に際しての様々な情報をきちっと理解して、落ち着いた行動を取っていただくようにお願いしたいと思います。
  • 記者
     案件外で申し訳ございません。今朝の報道にもありましたけれども、岡山市に50年以上にわたって課税漏れがあったという……。50年以上にわたって私有地について、本来は市街化区域なのに、市街化調整区域と誤認して課税漏れがあったと。こうした事実はあったのでしょうか。この事実があるのであれば、ちょっと受け止めを聞かせていただきたいです。

  • 市長
     課税のミスがあったということは、そのとおりであります。長きにわたって市街化区域を市街化調整区域だと勘違いして課税をしておりました。課税された皆様方、またそれだけでなく、これは市民全体に対しても公平な課税がなされてないということになりますので、改めておわびを申し上げたいと思います。
     これから適正な課税、今回の課税ミスを教訓に、適正化に向けての徹底をしてまいりたいと思います。
市長記者会見の様子
  • 記者
     私からは、市教育センターについてお伺いしたいんですけれども。まず、今回は愛称であるハレラボという名前が決まりましたが、これについて市長はどのような印象を持ってらっしゃるかというところが1点、もう一点は教育大綱などで市として目指すべき方向を示されているわけですけれども、それの達成に向けてこのセンターをどのように使われることを期待されるか、この2点をお願いします。

  • 市長
     今、愛称を募集したら、「ハレ」っていう言葉が非常に多くなってきている。これは我々にとっての強みの一つであるということで、多くの市民の皆さん方が、そういう名前がいいんではないかとおっしゃっているっていうのはそのとおりで、私はその「ハレ」っていうの使っていくっていうのはいいことだなというように思っております。
     あとはラボラトリーっていう研究所っていうか、研究の拠点。そこでエディケーションをやるわけじゃありませんから、具体的に先生たちにどう刺激を与えていくのか、そして今までにないものを生み出して刺激を与えていくっていうのは、非常にいいことではないかなというように思います。
     本当にラボラトリーっていうのが使えるように、具体的にどうしていくのか、それが重要だと思っております。まだ私は教育委員会からお話を伺った段階では、必ずしも十分なイメージができておりません。それらを一緒になって議論し、より具体化をするために対応していきたいなと思っております。
     
     それから、総合教育会議での議論でありますが、実は私が市長なったときは一部偏差値が48とかそういうのがあったんですね。それは、大幅に偏差値が悪いっていうのはどうしてかっていうのが私は疑問でありました。偏差値の2って相当なものなんですよね。私は偏差値を上げればいいと思ってるわけではありません。ただ、やっぱり常識的な解釈、そしてこれからやっていこうという気分、そういったものを醸成していくためには、一定の学力に持っていくっていうことも必要だろうということで、何が原因なのかっていうのを模索をしていったところであります。
     我々が到達した結論というのは、皆さん、ご存じかどうか、今の先生って若い先生が多いんです。それも相当の倍率をくぐり抜けた優秀な先生が多いんです。しかしながら、その先生に任せっきりだったと、授業を。皆さん方も会社に入り、仕事をしていく上で、上司、同僚から仕事の進め方などはお話をされたんではないかと、指導を受けたりしたんではないかと思うんですけれども、それがなかった。校長先生が週に何回か見回る、教育委員会も必ずそこに行って話をする、同僚同士の話をする。そういうことをやって標準並みに、ないしは少し上にいってますけれども、それで私は学力っていうのはうまくいったよねっていうように思います。
     それは、先生と子供たちが寄り添ってるということにもなってくるんで、不登校も伸びてはいますが、全国に比べては少ない。少なければぐらいの状況でいいのかっていったら、それはそうではないだろう。じゃあ、不登校の原因ってなんなの、そして不登校になった後、どう対応するのというような話があります。
     それから、粘り強い子供たちないしは自己肯定感をどうやって高めていくか、やっぱりスキルっていうのもあるんだろうと。そのスキルをどうやって先生方が身につけていくのか、そういったことも重要じゃないかなというように思っております。
     個々の先生と話すと、すばらしい方が多いんですけれども、それが十分な知識と先生一体となってやっていく、こういう意識をきちっと持っていただいて動いていく、これの一つのバックグラウンドになればと思っているところであります。
     いいですか。

  •  記者
     追加でいいですか。今、これから十分なイメージは組み上げられていくっていうふうに市長がおっしゃいましたけれども、今までにないものを生み出すに当たって、今日発表をされた中で、市長が考える鍵を握るであろう設備であったり、そのあたりはどういうところを今、イメージを持っておられるでしょうか。

  • 市長
     まだはっきりしたものはありません、はっきり言って。そこを、私は、ここで言ってるのは大学との連携、企業との連携、じゃあ連携って何なんだと、具体的に何をやるんだと、どうやりゃあ動くのかというところを、それがやっぱりもっともっと実証的にやっていかなけりゃならないんじゃないかなというように思っております。これから総合教育会議等々を使いながら、教育長以下教育委員会また校長会の皆さん方と議論を交わしていきたいと思っております。
  • 記者
     教育センターのことで、まず一つ教えてください。
     大変申し訳ございません、この場所、富吉というところなんですけれども、もともとは何かがあった場所だったんですか。

  • 市長
     これは、空港線って知ってます。

  • 記者
     はい。

  • 市長
     こっちから行くと、空港に行く途中に富吉の斎場が、できたばかりのがあるんですけれども、その南側になります。もともとはそこは何かあってそれを壊してやったわけではありません。

  • 記者
     空き地というか。

  • 市長
     空き地って、もともとは産廃用地だったんかな。

  • 記者
     産廃用地を市が。

  • 市長
     はい。斎場を造るに当たって買ったところです。

  • 記者
     もう一点、すみません。手話言語による防災啓発動画について、こちらに出演されてるのは、音田親子っていうのは実際の親子になるんでしょうか。

  • 市長
     はい、どうぞ。

  • 担当課
     実際の親子ということです。
  • 記者
     案件外で恐縮ですが、スタジアムの関連で1点お伺いをいたします。先日の知事会見のほうで、同じくスタジアムの改修に関して問われた伊原木知事が、改修、座席の造設に関して、もうくいを打つか打たないかというようなところで、くいを打たずに増設工事をした場合に、市の条例に係るというところで難しいのではないかというような発言をされておられましたけれども、この件についての市長として、市の条例に引っかかるというふうなところについてどのように考えておられるのか、受け止めをお伺いします。

  • 市長
     メインスタンドの逆側ってパックスタンドでよかったでしたっけ。あそこが、あれはくいを打ってないんですね。べた基礎でやっている。したがって、知事のご発言は南側の芝生があるところを改築、増築するときの話で、ものすごい貯水槽が市の条例によると必要になるというご発言をされた、その件でよろしいですか。
     
    まず結論からいうと、そのものすごい貯水槽なるものは必要としないと思います。確かに、一定規模以上の開発行為をするときに、雨水、雨の水の排水がよりよく排水ができるようにするための計画などはつくっていただいて対応するということを我々の条例でうたっているところであります。
     運動公園って広いですからね。そして、池もあり、雨水が浸透しやすい、そういうところも非常に多いので、どういう増築になるのか、どういう改築になるのか、詳細は分かりませんが、いろんな工夫の余地はあるだろうというように思います。それは担当と話をさせていただいた結論であります。

     いずれにしろ、この知事の発言、実は前回の会見の直前に下水道河川の局長が私の部屋で待ってまして、知事の発言でこういうのがあったんで、我々の条例を所管してるところの考え方はこうなんですという話をされました。幸いか不幸か分かりませんけど、そのときは議論がなかったんで、何も私は申し上げておりませんけれども。そこで、担当局に話を聞いたところ、事前に調整はあったのかって聞きましたが、事前の調整は一切なかったということであります。そういうスタジアムの造設か改築等をされるんであれば、お話しいただければ、我々としては前向きに対応していきたいと思います。

     記者さんに聞かれたのでいい機会でありますけれども、何回かこの場でもスタジアムの話はあったと思います。そして、様々な場でスタジアムの議論をさせていただいて、市のスタンスってどうなんだということをよく言われるんですけれども、私は今、ファジアーノ、J1で、もう予想を上回る活躍をしているんではないかなというように思っております。
     そして、今のスタジアムでは入り切れない人が、いつもチケットを求めて来ている、そんな状況じゃないかなというように思っております。岡山の市民県民の方が見ようと思っても見れない、またアウエーから対戦相手のサポーターが来てもスタジアムに入れないというのは、やはりいかがなものだろうかと思わざるを得ません。
     また、経済効果の面でも大きく、ある程度の観客席があれば、もっと経済効果は高まっていくという面もあると思います。どれだけの予算がかかるのかによっての対応になるってことは間違いないと思いますけれども、そういう面を、いろんなことを考えていくと、前向きにまずは議論していただくっていうことが重要なんじゃないかなというように思っております。我々としても県からのご相談があれば前向きに対応していくという、これは県の施設ですからね、と思っております。

     あと、新しいスタジアムの話も出ておりますが、これについては必要性等々、十分議論をしていかなければならない。また、どこに造るのかっていうのも議論にはなってくるだろうというように思います。
     ただ、このサッカースタジアムとこういう陸上競技との併設とではやっぱり迫力が違うっていうこともよく言われてますし、私も広島のスタジアムに行ってまいりました。随分距離感が違いますよね。これからのサッカーの、このJリーグの大きな動き、私もサッカー協会で自治体関係の役員をしている関係で、Jリーグとかサッカー協会の関係者と話をする機会が多いんですけれども、やはりいろんな環境設備が重要だろうというように私自身も感じます。これらについても、我々としてはもちろん先ほどの財政状況の話もありましたが、財政の範囲内でしかできませんけれども、できるだけの応援をしていきたいというように思っているところであります。
    記者さんの質問でちょっと違うことも言っちゃったけど、いい?
     以上で市長記者会見を終了いたします。ありがとうございました。

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