添付ファイル
皆さん、おはようございます。
それでは、定例の記者会見を始めさせていただきたいと思います。
今日の案件外から入るんですけども、先週の土曜、日曜、11月15日、16日と宇喜多秀家公の没後370年鎮魂祭に参列するため、八丈島に行きました。秀家公が流された島、たしか1606年だったと思いますが、それから1655年まで長きにわたり八丈島で暮らされたということであります。
我々は今、NHKの大河ドラマ化の運動をやらせていただいておりますが、戦国宇喜多家を顕彰する会の構成メンバーにも入っておられるところであります。秀家公370年の鎮魂祭、非常に多くの方が集まっておられましたけれども、NHKの大河ドラマ化は今まで東京都の島嶼部が全く大河ドラマ化されていないということもあって、非常に熱い思いを感じてきたところであります。
もう一つは、10月に台風22号、23号で大きな被害を受けたところであります。我々も、今回の鎮魂祭に伺うのは地元の迷惑になるんではないかと思ってましたけれども、秀家公の顕彰活動を続けている八丈島、久福会。久福っていうのは、秀家公の別の名であります。この久福会の皆さんからもぜひ来てほしいという声を受けて、お見舞いを兼ねて伺いました。
現地では、暴風で斜面一面の木がなぎ倒されている現場を見させてもらいました。私、国にいるときに防災の統括官をしてましたけども、土砂崩れで山が崩壊する場面っていうのはいろいろと見た記憶がありますが、風で山の斜面の木がなぎ倒され、肌がえぐり取られている、この様子っていうのは初めて見た次第であります。常々八丈島は風が強いところではありますが、ここまでとは思いませんでした。また、アシタバの加工場が全壊しているとか、ドライバーさんとの話の中では自分の住んでる家の雨戸が飛んでいったというようなことも聞かされたところであります。
八丈町の山下町長ともお会いしました。訪問した15日に、ようやく全島で断水が解消したということであります。土砂で埋まった水源の復旧、寸断された道路の開通など、まだまだこれからのことでありました。泊まったホテルも蛇口をひねると、真っ赤といいますか、ずっと使ってなかったことによるんだと思うんですけれども、色の水が出てきて、少しの間、水を流してないと使えないような、そんな状況であったところであります。
訪問に当たりましては、おかやま桃太郎まつりや岡山城で募金してくださった義援金をお渡しをいたしました。また、岡山市議会、そして岡山商工会議所からも同様にお渡しをされたということであります。
実は当初どういう支援ができるかということを考えていたところでありますが、八丈町のほうからもう少し状況が落ち着いてから、またいろいろ相談しようっていう話もあったんで、取りあえず1か月ちょっとたっての義援金をお渡しし、何か必要があれば言ってほしいということでありました。
ちなみに、義援金を渡した代わりっていうんではないんですけれども、彼らのほうから渡すものがあるっていうことでありまして、それがNHKの大河ドラマの実現を望む声として、1,700筆を超える署名をいただきました。2029年は直家公の生誕500年であります。そのときまでにはぜひ実現をしてほしいという話であったところであります。
それで、最初の案件になりますけども、企業誘致の決定であります。
企業誘致の決定について報告をさせていただきます。
このたび本市の独自の開発許可制度や補助制度の活用により、新たに4件の企業誘致が決定しました。岡山市では、近年、企業用地の確保が課題となる中、産業、経済団体からの要望を踏まえ、産業団地で既に操業している工場の拡張を可能にするなど、産業拠点周辺の市街化調整区域における開発許可を緩和する制度を昨年11月に実施したところであります。
今回公表する案件の内、良金工業株式会社は藤田工業団地内において操業しており、同団地の周辺で新たに建設する工場は、この開発許可の緩和制度を活用した初めての事例になります。また、農地の規制については、地域未来投資促進法に基づく農地転用許可等に関する支援措置を活用しているところであります。そのほか、大久保体器株式会社、PwCコンサルティング合同会社、株式会社アイメックスの3社については別紙1をご覧いただきたいと思います。
令和7年度の企業誘致実績は順調に推移しています。誘致件数が12件、投資額が264億5,000万円、雇用者数が223人であり、本日公表分を含めた平成25年度以降のトータルの実績は、誘致件数が134件、投資額が約1,612億円、雇用者数は3,332人となっております。詳細は別紙2をご覧いただきたいと思います。
岡山市の経済活動全体を見ると、平成23年度から10年間の市内総生産の伸び率はプラス6.8%で、政令指定都市第3位と順調に推移しており、市内総生産の構成要素である民間投資額は平成23年度からの10年間で15.4%と増加しており、政令指定都市第2位の伸び率となっております。
市内では、地域未来投資促進法の活用や産業拠点周辺の市街化調整区域の開発許可の緩和により、高速インターチェンジ周辺や産業拠点の周辺などで企業の設備投資の動きが活発化しており、新たに立地を検討する30社近くの企業からの具体の相談をいただいております。こうした制度の活用が新たな工場の立地につながっており、引き続き相談をいただいている企業と立地に向けた協議を進めていくとともに、新たに様々な企業との接触を試み、地域経済の活性化に向けてさらなる企業誘致の推進を図っていきたいと思います。
次に、吉備スマートインターチェンジ24時間化、大型車対応及び一般国道180号総社・一宮バイパスの開通日についてであります。
スライド、これをご覧いただきたいと思いますが、岡山市は、近畿と九州を結ぶ東西の交通軸と山陰と四国を結ぶ南北の交通軸のクロスポイントに位置するとともに、中国圏、四国圏、近畿圏の中間地にあり、物流の要衝となっていることから、多方面の輸送に適している。こうした中、広域交通網の一部である山陽自動車道と、岡山市の道路網の骨格をなす地域高規格道路岡山環状道路の接続を強化するため、岡山市、国、NEXCO西日本 中国支社と連携して吉備スマートインターチェンジの24時間化、大型車対応とともに、一般国道180号総社・一宮バイパスの事業を進めております。
このたび、吉備スマートインターチェンジ24時間化、大型車対応及び一般国道180号総社・一宮バイパス(これは北区の一宮山崎から北区の今岡まででありますが)の開通が令和8年2月1日に決定いたしました。
開通後は、ETCがあればいつでもどこでも通行が可能となります。開通により、高速道路のアクセスが強化され、物流の円滑化及び交通分散による渋滞緩和といった整備効果が出てまいります。
これが、吉備スマートインターの24時間化、また大型車対応ができるようになった事業効果をまとめたものであります。山陽自動車道と国道2号を結ぶことによって高速道路との連携が強化されます。高速道路の利用が増加になる。これは、今、現況、1日当たり2,000台利用をしていただいているところですが、それが7,500台になるだろうと想定しております。3.75倍であります。岡山インターからの転換が1,200台ぐらいになってくるということであり、したがって今まで岡山インターを使ってた人たちが相当部分ここの吉備スマートインターを使ってくるように、こちら側に車の流れを誘導してきます。岡山港周辺から吉備スマートインターまでの所要時間は約5分短縮ということであります。53分から48分。
もう一つは、令和8年度末の環状南道路ができます。それを入れるとどうなるかということでありますが、これが今度8年度末に完成していきます。そうなると、国道2号で最大9,000台/日が減少する。30号では最大1万1,000台/日、約2割減少していくということになってきます。30号を使うよりは、こちらを使ったほうが便利だということで、今青江から藤田間は結構混んでますけれども、これが2割減少するということであれば、相当の混雑が解消されていくということであります。岡山港から吉備スマートインターまでの所要時間は約18分短縮されるということで、現行53分から35分になってきます。
今回の吉備スマートインターの整備、そして環状南道路の整備によって大きく変わってきますが、そして西バイパスの高架化、今国道2号の高架化も行っております。これができると、渋滞が非常に多い岡山の交通網は大分改善されていくということになると思います。
ポスターを出してください。
これはどういったところにポスターを出すんですか。
開通日が決定しました。これが今回のお話しさせていただく大きなポイントですけれども、今のポスター、それからあと駅にあるデジタルサイネージとか、そういったことにもこの動画が出るんだよね。また、インターネット等の媒体を活用して、より多くの方に吉備スマートインターチェンジや一般国道180号総社・一宮バイパスを活用していただくよう、積極的に活動を続けていきたいと思います。
最後に、うれしいお知らせなんですが、ユネスコの創造都市ネットワーク文学分野、サブネットワーク会議を令和9年11月に岡山で開催することが決定いたしました。
ユネスコ創造都市ネットワークは、創造性を核とした都市間の国際的な連携によって、地域の創造産業の発展を図り、都市の活性化を目指すネットワークであります。ネットワークに8分野ありますが、その中の一つが文学であるわけであります。
令和5年10月に岡山市は、この当該ネットワークの文学分野において、国内で初めて加盟となったところであります。現在、文学分野には、岡山市を含む63都市が認定されています。このサブネットワーク会議は、岡山市が主催する会議となり、世界の加盟都市から100名程度が参加することが想定されています。
実は、令和7年、今年の9月にスロベニアで開催されましたサブネットワーク会議において、岡山市を含む3都市が立候補をいたしました。サウジアラビアのタイフ、それからノルウェーのリレハンメルと、この3都市が立候補したところであります。
岡山市が行った会議誘致のプレゼンテーションでは、岡山城をはじめとした観光地や和食など、日本独自の文化を感じられる都市であること。また、新幹線や飛行機でのアクセスが容易な上、市街地がコンパクトで利便性がよいことなどをPRしたところであります。
現在、日本の漫画、アニメーションが非常に高い人気を博しております。それに加えて日本人作家の翻訳小説がイギリスを中心として脚光を浴びていることなども追い風となり、加盟都市の投票を得て、最も投票数の多かった岡山市が選ばれたところであります。
なお、3市ですが、サウジアラビアのタイフは途中で辞退をされ、リレハンメルと岡山の決選投票といいますかになったわけですが、余裕のある、僅差とは言えない勝ち方で岡山に決まったということであります。それだけ今、岡山というよりは、日本に対しての関心が欧米諸国を中心として高まっている、アニメーションとか非常に大きい要素を持ってるなっていう感じをしたところであります。もちろん、岡山の地理的な特性などもプラスに働いたというように思っております。
このサブネットワーク会議を開催するのは、アジア地域では初めてであります。
姉妹都市である韓国の富川とかそういったところも入ってるんですけれども、アジアでは岡山が初めてということであります。これから具体のやり方等々を検討していきますけれども、岡山市の国際的なプレゼンスがより高まっていくことは期待できると思っております。この会議をきっかけとして、市内における産学官の活動そして市民の活動をさらに活性化していきたいと思います。
以上です。
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