古墳時代を代表するものとしては前方後円墳と埴輪が挙げられるのではないでしょうか。岡山市内には造山古墳をはじめ大きな前方後円墳がいくつも造られ、それらの上には埴輪が立て並べられていました。埴輪の中でも「おどる埴輪」のような人物、動物や色々な物をモデルにした形象埴輪は広く親しまれています。しかし最も多く作られた埴輪は太いパイプ状の円筒埴輪です。岡山市内においても、特殊器台から変化した最も古い特殊器台型埴輪から6世紀に至るまでのさまざまな埴輪が見つかっています。
また、古墳時代に使われた焼き物のうつわは土師器と須恵器です。土師器は弥生土器と同じような方法で作られた赤茶色の焼き物です。須恵器は4世紀末頃に朝鮮半島から伝わってきたろくろと窯というそれまでにない新しい技術で作られた焼き物です。ろくろで形作られたことで整った形になりました。窯で焼かれたことにより灰色の硬い焼き物になりました。土師器も須恵器も岡山市内の遺跡からたくさん見つかっています。
今回の企画展では古墳時代に焦点を当てて、岡山市内から見つかった埴輪とうつわである土師器と須恵器を取り上げます。それらを通して当時の人々の生活に迫ってみることにします。
うつわの展示風景
所在地: 〒703-8284 岡山市中区網浜834-1 [所在地の地図]
電話: 086-270-5066 ファクス: 086-270-5067