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岡山市埋蔵文化財センターの定期講座(令和6年度)

[2024年11月5日]

ID:59324

イベントラインナップ

岡山市埋蔵文化財センターでは、毎月1回土曜日に、岡山市の文化財に関する講座やワークショップ、遺跡見学会などのイベントを開催しています。

令和6年度の共通テーマは、「考古学とデザイン・モチーフ」です。
関連展示として企画展を開催します。12月と1月には、講師の先生をお呼びし、特別講演会を行います。

企画展『意匠・着想・形象』

 ○会期:令和6年11月5日火曜日から令和7年3月21日金曜日
 ○特別講演会 12月 小林青樹 先生(奈良大学教授)
         1月 小泉玲子 先生(昭和女子大学)
 ○会場:岡山市埋蔵文化財センター(岡山市中区網浜834-1)

埋蔵文化財発掘調査スライド報告会

日程  令和6年11月16日 土曜日 午後1時30分-午後3時
○申込  令和6年11月5日 火曜日 午前9時から、埋文センター(電話086-270-5066)、定員40名 
○場所  岡山市埋蔵文化財センター(岡山市中区網浜834-1)
○受講料 無料

発掘調査風景

●講師 河田健司(松尾宮ノ花・松尾畑遺跡)、辛川あかり(南方釜田遺跡・造山古墳)、下祐一朗(万富東大寺瓦窯跡)
 令和5年度に岡山市が発掘調査を行った遺跡について、調査担当者が写真等を用いて調査概要を説明します。また、出土遺物や遺構写真パネルを陳列し、最新の調査成果の一部をお見せします。

【写真】松尾宮ノ花・松尾畑遺跡の作業風景

特別講演会『縄文から弥生にかけてのモチーフの形成』

日程  令和6年12月21日 土曜日 午後1時30分-午後3時
○申込  令和6年12月9日 月曜日 午前9時から、埋文センター(電話086-270-5066)、定員40名 
○場所  岡山市埋蔵文化財センター(岡山市中区網浜834-1)
○受講料 無料

●講師  小林青樹 先生(奈良大学教授)

雀居遺跡隆線連子文

●講師 小林青樹 先生(奈良大学教授)
 弥生土器は、その製法が大陸から伝わり、西日本各地に広がっていったと考えられてきました。岡山平野では津島遺跡からそうした初期の土器が出土しています。しかし、土器の文様は縄文文化の文様が起源であることがわかってきました。今回はその流れを岡山までたどってみたいと思います。

【写真】縄文の影響を受けた弥生土器の文様(福岡市教育委員会2001『雀居遺跡』6)

特別講演会『古墳時代のデザイン・モチーフ ー動物意匠を中心にー』

日程  令和7年1月18日 土曜日 午後1時30分-午後3時
○申込  令和7年1月6日 月曜日 午前9時から、埋文センター(電話086-270-5066)、定員40名 
○場所  岡山市埋蔵文化財センター(岡山市中区網浜834-1)
○受講料 無料

●講師  小泉玲子 先生(昭和女子大学教授)

陣場山古墳出土埴輪

●講師 小泉玲子 先生(昭和女子大学教授)
 古墳時代には馬に乗るための道具の他、馬をデザインに取り入れたさまざまな製品が見つかっています。また、古墳に樹てられた埴輪には馬・犬・猪・鹿などを造形した動物埴輪があります。さらに埴輪の表面に描かれた絵の中にも鹿や馬がモチーフになっているものがあります。こうした動物意匠は古墳時代の人々にとってどのような意味をもっていたのか考えてみたいと思います。

【写真】陣場山古墳の埴輪に描かれた鹿

埋蔵文化財センター定期講座

講座『陶磁器とデザイン・モチーフ』 遺跡紹介『岡山城三之外曲輪跡』

日程  令和7年2月15日 土曜日 午後1時30分-午後3時
○申込  令和7年2月3日 月曜日 午前9時から、埋文センター(電話086-270-5066)、定員40名 
○場所  岡山市埋蔵文化財センター(岡山市中区網浜834-1)
○受講料 無料

岡山城三之外曲輪出土皿

●講師 文化財課/埋蔵文化財センター職員
 中世において、中国から輸入された青磁・白磁には、箆により花弁や葉、蝶などの文様が、染付(青花)には絵付けにより、唐草文、芭蕉葉文、波濤文、花鳥文、文字などの文様が施されます。国産陶器にはそれらを写したものから、アレンジして和様にした文様を施したものがあります。
 近世の陶磁器の文様は、中国製磁器の文様を写した輸出用ものと、国内向けの和風の文様のものとに大きく分けられるようになります。

【写真】岡山城三之外曲輪跡(現:川崎病院)から出土した皿

遺跡見学会

日程  令和7年3月15日 土曜日 午前10時-午後3時
○申込  令和7年3月3日 月曜日 午前9時から、埋文センター(電話086-270-5066)、定員40名 
○受講料 無料

○場所  JR高島駅⇔幡多廃寺塔跡・備前国庁跡推定値・唐人塚古墳・賞田廃寺跡・浄土寺ほか

遺跡めぐり

●埋蔵文化財センター職員
 埋文センター職員による解説・案内のもと、市内の遺跡を見学します。今年度は、岡山市中区賞田周辺をめぐります。
備前国最古の寺院跡である国指定史跡賞田廃寺跡や、県下最大の塔心礎である幡多廃寺塔跡、県指定史跡浄土寺、賞田廃寺の創建に関わった人物の墓とみられる唐人塚古墳を見学します。

終了したイベント

講座『縄文土器の文様』 遺跡紹介『大森遺跡』【終了】

日程  令和6年5月18日 土曜日 午後1時30分-午後3時
○申込  令和6年5月7日 火曜日 午前9時から、埋文センター(電話086-270-5066)、定員40名 
○場所  岡山市埋蔵文化財センター(岡山市中区網浜834-1)
○受講料 無料

※当日配布資料はこちらからご覧いただけます。

関遺跡出土半裁竹簡紋

●講師 講座:下祐一朗 / 遺跡紹介:西田和浩
 縄文時代を代表するデザインといえば、やはり土器の文様でしょう。縄や貝殻などの様々な道具を用いて施された文様は、多彩な種類・様式を有しながらも、それらすべてに一定の施文ルールが定められていたようです。地域によって流行する文様があったり、文様が緻密で複雑だったりと、縄文人の当時の思想や美的センスを文様から感じ取ることができます。

【写真】関遺跡から出土した半裁竹簡文をもつ縄文土器

講座『弥生時代のデザイン・モチーフ』 遺跡紹介『新庄尾上遺跡』【終了】

日程  令和6年6月15日 土曜日 午後1時30分-午後3時
○申込  令和6年6月3日 月曜日 午前9時から、埋文センター(電話086-270-5066)、定員40名 
○場所  岡山市埋蔵文化財センター(岡山市中区網浜834-1)
○受講料 無料

※当日配布資料はこちらからご覧いただけます。

南方遺跡分銅形土製品

●講師 講座:辛川あかり / 遺跡紹介:寒川史也
 弥生時代にはシンプルなかたちの土器や木製品が多くつくられました。これらのモノのデザインは、機能性を突き詰めたものであり、素朴な美しさをもっています。また、弥生時代に行われた呪術的なまつりには、大型化した銅戈形木製品やミニチュア土器、金属製品の武器を木や石で模倣したものなどの様々なモチーフが使われたと考えられます。銅鐸などの青銅製祭祀具のほか、まつりに使われた土器や木製品などには、呪術的な意味をもつデザインの文様や彩色が施されたものや、線刻によってまつりの場面が描かれたモノがあり、当時のまつりの様子をうかがい知ることができます。

【写真】南方遺跡(現:ライフケアセンター)から出土した建物絵画付分銅形土製品

夏休みこども講座

こども講座「まがたまをつくろう」【終了】

○日程  令和6年7月20日 土曜日
     午前の部:9時から(定員24人)
     午後の部:1時30分から(定員24人)
○申込  令和6年7月8日 月曜日 午前9時から埋文センター(電話086-270-5066)
○場所  岡山市埋蔵文化財センター(岡山市中区網浜834-1)
○材料費 1人(1個)100円
勾玉

●講師 埋蔵文化財センター職員
滑石(かっせき)という石をけずってみがいて、いろをつけて、「まがたま」をつくります。

【服装】汚れてもよい服装(やわらかい石をけずるので、粉まみれになります)
【持ち物】鉛筆、消しゴム/食品トレー:15×20cmくらいのもの/汚れてもよいタオル:半分に切ったものを2枚

こども講座「金属をとかして鏡をつくろう」 【終了】

日程  令和6年8月17日 土曜日
     (1)午前9時から     4組
     (2)午前10時30分から 4組
     (3)午後1時から     4組
     (4)午後2時30分から     4組
○申込  令和6年8月5日 月曜日 午前9時から、埋文センター(電話086-270-5066)
○場所  岡山市埋蔵文化財センター(岡山市中区網浜834-1)
○材料費 鏡1枚 300円

鏡

●講師 埋蔵文化財センター職員
低い温度で溶ける金属を、鋳型(いがた)に流し込んで、みがいて、5センチくらいのミニチュア鏡をつくります。

【服装】汚れてもいい服装(手が真っ黒になります。必要であればゴム手袋などもご用意ください)
【持ち物】古いぞうきん/古いTシャツなどを切ったハギレ/食品トレー(15×20センチメートルくらいのもの)

講座『古墳時代のデザイン・モチーフ』 / 遺跡紹介『北方長田遺跡』【終了】

日程  令和6年9月21日 土曜日 午後1時30分-午後3時
○申込  令和6年9月9日 月曜日 午前9時から、埋文センター(電話086-270-5066)、定員40名 
○場所  岡山市埋蔵文化財センター(岡山市中区網浜834-1)
○受講料 無料

※当日配布資料はこちらからご覧いただけます。

かなくらやまこふんはにわ

●講師 講座:原田悠希 / 遺跡紹介:河田健司
 古墳時代にはあらゆるモチーフのモノが登場します。特に埴輪だと人物埴輪をはじめ家・柵・船などの人工物、盾・甲冑・靫・大刀などの武具、馬・鹿・猪・水鳥といった動物まで様々です。他にも金属器を石で模倣したもの、生活の様子がわかる装飾須恵器など枚挙にいとまがありません。岡山市中区円山・沢田にある金蔵山古墳からは、各種埴輪だけでなく、食物形土製品、石製模造品といった当時の姿を考えるうえで重要なモノが数多く出土しました。
 千足古墳の石障には直弧文とよばれる変わったデザインの文様が刻まれています。この文様は、葬送儀礼に関わるものに施文され、埴輪や青銅鏡、武器の柄などにもみられます。

【写真】金蔵山古墳から出土した柵・囲・建物形埴輪

講座『社寺建築の意匠と構造』 遺跡紹介『ハガ遺跡』【終了】

日程  令和6年10月19日 土曜日 午後1時30分-午後3時
○申込  令和6年10月7日 月曜日 午前9時から、埋文センター(電話086-270-5066)、定員40名 
○場所  岡山市埋蔵文化財センター(岡山市中区網浜834-1)
○受講料 無料


※当日配布資料はこちらからご覧いただけます。

岡山城出土瓦

●講師 講座:安川満 / 遺跡紹介:辛川あかり
 瓦は仏教伝来とともに伝わりました。そのため古代の瓦は仏教的な蓮華―ハスの花の文様が大半でした。平安時代になると密教法具や梵字、菩薩、文字など多様になります。鎌倉時代の万富で焼かれた奈良・東大寺の瓦も梵字と「東大寺大仏殿」の文字が入っています。巴文の瓦が出現するのもこの頃です。巴文は雷鳴をあらわすとされ、火事除けの意味があったといわれます。安土桃山時代以降はお城に瓦を使用するようになり、家紋を入れた瓦を使うことがありました。
 鬼瓦は鬼面のものは邪なものを避ける意味合いとみられます。鬼瓦とはいえ様々な文様のものがあり、岡山城では桶を天秤棒で担いでいる人物の瓦などもあります。これも火事除けの意味合いが強いのでしょう。

【写真】岡山城本丸中の段から出土した鬼瓦

これまでの埋蔵文化財センター講座

お問い合わせ

教育委員会事務局生涯学習部文化財課埋蔵文化財センター

所在地: 〒703-8284 岡山市中区網浜834-1 [所在地の地図]

電話: 086-270-5066 ファクス: 086-270-5067

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