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岡山市内の感染症発生動向


NEW【速報】定点把握疾患(週報告)令和7年第25週(6月16日から6月22日)


定点把握疾患(週報告)の総評 令和7年第24週(6月9日から6月15日)

急性呼吸器感染症(ARI)
令和7年4月7日から急性呼吸器感染症が感染症法の5類感染症に位置付けられ、定点サーベイランスの対象となりました。
- 第24週の報告数は1112件(定点あたり61.78)で、第23週の報告数は1239件(定点あたり68.83)から減少しました。
- 第24週の全国平均は定点あたり56.07(前週60.24)、岡山県平均は定点あたり57.18(前週59.28)となっています。
急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)とは、急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)又は下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を指す病原体による症候群の総称です。インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSウイルス、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなどが含まれます。
岡山県における急性呼吸器感染症の発生状況および病原体検出状況については、下記のホームページをご参照ください。
岡山県の「急性呼吸器感染症(ARI)情報」はこちら別ウィンドウで開く

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
- 第24週の報告数は13件(定点あたり0.72)で、第23週の報告数は7件(定点あたり0.39)から増加しました。
- 第24週の全国平均は定点あたり0.90(前週0.92)、岡山県平均は定点あたり0.74(前週0.84)となっています。
- 基幹定点医療機関からの新型コロナウイルス感染症の入院の報告は、第23週は1件(1.00)、第24週は1件(1.00)と大きな変化はありませんでした。
- 令和5年5月8日以前の感染者の発生動向は下記ホームページをご参照ください。
「新型コロナウイルスの岡山市内における感染者の動向(令和5年5月8日以前)」

感染性胃腸炎
- 第24週の報告数は140件(定点あたり14.0)で、第23週の報告数は138件(定点あたり13.8)から増加しました。
- 第20週では定点あたり20を超え2016年の冬季以来の増加となりました。 手洗いを徹底し感染予防に努めましょう。

伝染性紅斑(リンゴ病)
- 第24週の報告数は10件(定点あたり1.00)で、第23週の報告数は16件(定点あたり1.60)から減少しました。
- 伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19による感染症です。微熱やかぜの症状などがみられ、その後両頬や手足に赤い発しん(紅斑)が現れます。また、妊婦が感染すると、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。
- 全国的に昨年末以降、報告数が多い状況が続いています。

咽頭結膜熱
- 第24週の報告数は27件(定点あたり2.70)で、第23週の報告数は20件(定点あたり2.00)から増加しました。
- 2023年後半に定点当たり4.5を超える大きな流行がありましたが、その流行以来の報告数の増加となっており、7週連続で増加が続いています。
- アデノウイルスによる感染症で、発熱、咽頭痛、結膜炎などが主症状です。
- くしゃみや鼻水などによる飛沫感染や、ウイルスがついた手指やタオルなどの物品を介する接触感染がおこります。石鹸を使用した流水による手洗いをこころがけましょう。

定点把握疾患(週報告)の発生動向 令和7年第24週(6月9日から6月15日)

週報グラフと患者数のダウンロード

定点把握疾患(月報告)

全数把握疾患(1類から5類全数把握疾患)

百日咳の流行がみられます!
- 2025年に入り増加しており第24週まで386件の届け出があります。(昨年1年間は4件)
- 小学生と10代の患者報告数が多くなっています。
第24週(令和7年6月9日から6月15日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 2件(70代女性1件、80代女性1件)
- 4類:重症熱性血小板減少症(SFTS) 1件(50代女性1件)
- 4類:日本紅斑熱 1件(60代男性1件)
- 4類:レジオネラ症 2件(60代男性1件、70代男性1件)
- 5類:侵襲性肺炎球菌感染症 1件(70代男性1件)
- 5類:梅毒 4件(20代男性1件、20代女性1件、50代男性1件、60代男性1件)
- 5類:百日咳 55件(10歳未満男性8件、10歳未満女性4件、10代男性11件、10代女性9件、20代女性1件、30代女性1件、40代男性4件、40代女性5件、50代男性3件、50代女性4件、60代女性1件、70代男性3件、70代女性1件)
第23週(令和7年6月2日から6月8日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 3件(70代男性1件、90代男性2件)
- 3類:腸管出血性大腸菌 1件(10歳未満男性1件)
- 4類:日本紅斑熱 1件(70代男性1件)
- 4類:レジオネラ症 1件(80代男性1件)
- 5類:侵襲性肺炎球菌感染症 1件(10歳未満女性1件)
- 5類:梅毒 3件(30代男性3件)
- 5類:百日咳 42件(10歳未満男性6件、10歳未満女性5件、10代男性11件、10代女性14件、20代男性1件、20代女性1件、30代男性1件、40代女性3件)
第22週(令和7年5月26日から6月1日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 2件(60代男性1件、80代女性1件)
- 3類:腸管出血性大腸菌 1件(30代男性1件)
- 5類:梅毒 6件(20代男性2件、20代女性3件、30代男性1件)
- 5類:百日咳 44件(10歳未満男性4件、10歳未満女性4件、10代男性9件、10代女性9件、20代男性1件、30代男性1件、30代女性1件、40代男性4件、40代女性5件、50代男性1件、50代女性2件、60代男性1件、60代女性1件、70代男性1件)
第21週(令和7年5月19日から5月25日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 3件(20代男性1件、80代男性1件、80代女性1件)
- 5類:後天性免疫不全症候群 1件(50代男性1件)
- 5類:水痘 1件(10代女性1件)
- 5類:梅毒 3件(10代女性1件、20代女性1件)
- 5類:百日咳 46件(10歳未満男性4件、10歳未満女性2件、10代男性14件、10代女性10件、20代女性1件、30第男性1件、40代男性1件、40代女性2件、50代男性3件、50代女性4件、60代男性2件、60代女性1件、80代男性1件)

(医療機関向け)各類疾患の届出基準と届出様式

届出を要する疾患
1類、2類、3類、4類疾患はいずれも、患者確定例、無症状病原体保有者ともに診断した医師は、直ちに届出ください。
5類全数疾患を診断した医師は、7日以内に最寄りの保健所にお届けください。ただし、麻しん、風しんについては診断後直ちに届け出てください。

届出に関するお知らせ

関連情報(感染症発生動向)