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岡山市内の感染症発生動向


NEW【速報】定点把握疾患(週報告)令和7年第43週(10月20日から10月26日)


定点把握疾患(週報告)の総評 令和7年第43週(10月20日から10月26日)
急性呼吸器感染症における主要な疾患ごとの内訳(年齢別)| 当該週(前週) | 0~4歳 | 5~14歳 | 15歳以上 | 計 |
|---|
| ARI | 615(529) | 405(370) | 155(123)
| 1175(1022) |
| COVID-19 | 4(3) | 7 (10) | 17(34) | 28(47) |
| インフルエンザ | 7(0) | 16(3) | 18(2) | 41(5) |

急性呼吸器感染症(ARI)
令和7年4月7日から急性呼吸器感染症が感染症法の5類感染症に位置付けられ、定点サーベイランスの対象となりました。
- 第43週の報告数は1175件(定点あたり65.28)で、第42週の報告数は1022件(定点あたり56.78)から増加しました。
- 第43週の全国平均は定点あたり63.74(前週52.48)、岡山県平均は定点あたり56.00(前週49.94)となっています。
急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)とは、急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)又は下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を指す病原体による症候群の総称です。インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSウイルス、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなどが含まれます。
岡山県における急性呼吸器感染症の発生状況および病原体検出状況については、下記のホームページをご参照ください。
岡山県の「急性呼吸器感染症(ARI)情報」はこちら別ウィンドウで開く

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
- 第43週の報告数は28件(定点あたり1.56)で、第42週の報告数は47件(定点あたり2.61)から減少しました。
- 第43週の全国平均は定点あたり2.25(前週2.57)、岡山県平均は定点あたり2.44(前週3.48)となっています。
- 基幹定点医療機関からの新型コロナウイルス感染症の入院の報告は、第42週は3件(3.00)、第43週は4件(4.00)と増加しました。
- 令和5年5月8日以前の感染者の発生動向は下記ホームページをご参照ください。
「新型コロナウイルスの岡山市内における感染者の動向(令和5年5月8日以前)」

流行性角結膜炎
- 第43週の報告数は5件(定点あたり1.00)で、第42週の報告数は7件(定点あたり1.40)から減少しました。
- 流行性角結膜炎は、結膜炎の症状(眼の異物感、流涙・目ヤニ)のある約2週間、涙や目やにを触った手指、タオル類などの共有物を介して接触感染により広がり、集団発生を起こしやすい感染力の強い感染症です。
- 適宜、手洗い・手指アルコール消毒をおこないましょう。

伝染性紅斑(リンゴ病)
- 第43週の報告数は18件(定点あたり1.80)で、第42週の報告数は22件(定点あたり2.20)から減少しました。現在も警報レベルの感染状況が継続しています。
- 伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19による感染症です。微熱やかぜの症状などがみられ、その後両頬や手足に赤い発しん(紅斑)が現れます。また、妊婦が感染すると、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。
- 全国は昨年末以降、報告数が多い状況が続いています。

定点把握疾患(週報告)の発生動向 令和7年第43週(10月20日から10月26日)

週報グラフと患者数のダウンロード
週報第43週(令和7年10月20日から10月26日)

定点把握疾患(月報告)

全数把握疾患(1類から5類全数把握疾患)
第43週(令和7年10月20日から10月26日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 3類:腸管出血性大腸菌感染症 1件(50代女性1件)
- 5類:梅毒 4件(30代男性1件、30代女性1件、50代男性2件)
- 5類:百日咳 9件(10歳未満男性2件、10歳未満女性1件、10代女性1件、40代男性2件、50代女性1件、60代男性1件、60代女性1件)
第42週(令和7年10月13日から10月19日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 3件(80代男性1件、80代女性1件、90代女性1件)
- 4類:レジオネラ症 1件(60代男性1件)
- 5類:梅毒 1件(40代女性1件)
- 5類:百日咳 9件(10歳未満男性2件、10歳未満女性1件、20代女性1件、30代女性1件、40代男性1件、60代男性1件、70代女性2件)
第41週(令和7年10月6日から10月12日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 3件(20代女性1件、30代女性1件、50代女性1件)
- 4類:レジオネラ症 5件(40代男性1件、60代男性1件、70代男性3件)
- 5類:カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症 1件(80代男性1件)
- 5類:劇症型溶血性レンサ球菌 1件(90代女性1件)
- 5類:梅毒 2件(50代男性1件、70代女性1件)
- 5類:百日咳 6件(10歳未満男性1件、10代男性1件、40代男性1件、50代男性1件、50代女性1件、60代男性1件)

(医療機関向け)各類疾患の届出基準と届出様式

届出を要する疾患
1類、2類、3類、4類疾患はいずれも、患者確定例、無症状病原体保有者ともに診断した医師は、直ちに届出ください。
5類全数疾患を診断した医師は、7日以内に最寄りの保健所にお届けください。ただし、麻しん、風しんについては診断後直ちに届け出てください。

届出に関するお知らせ

関連情報(感染症発生動向)