消し太と出動だ~桃之助を救え~
「桃の国」の桃消防署に置かれているミニ消防車の「消し太」。今日のおはなしはその消し太が「温羅の大雨」に出動した時のおはなしです。はたして消し太は無事に桃之助を救うことができるのでしょうか・・・
それでは、消し太の大冒険シリーズ「消し太と出動だ」のはじまりです!
はじまりです!
むかしむかし、桃の国でそれまでに経験したことのないような大雨がふり、たくさんの建物が被害にあいました。桃の国の人はその日のことを「温羅の大雨」とよび、現在まで語りつがれています。
ここは桃の国の桃消防署。
「おかしいな。誰の声だろう。」 ミニ消防車の消し太にのって、ハンドルをにぎっていたボクは、びっくりした。
「知ってるよ。桃の国のおはなしだね。幼稚園で習ったよ。」
「ボクが、桃之助を助ける?どうやって?」
「桃の国ではまた大雨がふるかもしれない。」 「そのとき、桃之助が弱っていたら大変だ。ボクが消し太と出動して、桃之助を助けよう!」
消し太のまわりの風景が、ゆがんでいって、だんだんまっくらになっていった。
気が付くとボクは消し太のうんてんせきに座ったままだ。
くらく、雨が降っている。空を飛んでいるようだ。
川の水はにごっていて、流れも速い。
水の量もずいぶん多いようだ。
「大雨特別警報?に避難指示・緊急?いろんな警報や避難情報があって、よくわからない。」
雨は降りつづいている。温羅川は水の量がどんどん増えているようだ。辺りはまっくらな夜。
「避難って、一体どうすればいいんだろう?」
警戒レベルと避難についての勉強が終わったら、画面の戻るボタンを押して戻ってください。
また、周囲の景色がゆがみ、キミはくらやみにつつまれた。
さっきまでとは変わって、まわりは明るくなり雨は止んでいる。そして、たくさんの家が泥みたいな水につかってしまっている。
家の2階の窓や屋根の上で助けを求めている人がたくさんいるみたいだ。
桃の国の消防隊のボートは、おとしよりや妊婦さん、病気の人を先に助けているみたいだ。ボートの数は限られてるし、全員助けるにはすごく時間がかかりそうだ。雨が止んだからか、水も少しずつ低くなってきている。差し迫った危険は無さそうだけど・・・
「落ちついて救助を待つにはどうしたら良いんだろう?」
事前に準備しておく災害時の備蓄品
消し太から声をかけられると、ボクの体からまぶしい光が放たれて空に消えた。
光は桃之助に届いたようだ。桃之助がボクに語りかけてくる。
桃之助が笑顔でお礼を言う。
「ボクも警戒レベルや避難の大切さが少し分かった気がする。」 「大切なお父さんやお母さんはボクが守るんだ!」
助けてくれてありがとう!
つづく!
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