第6回目となる、公立夜間中学の授業体験会を令和6年6月27日(木曜日)に実施しました。
今回の体験会では、11人の方が授業を体験し、13人の方が見学に来られました。
これまでの授業体験会の様子はこちらをご覧ください。
体験会の前に、参加者へ夜間中学についての説明を行いました。
夜間中学とは、様々な事情により十分な教育を受けられなかった方が、義務教育を受けることができる場所です。
つまり、小学校や中学校の勉強を年間を通して行い、「学び直しの場」として、義務教育を受ける機会を保証するための様々な役割が期待されています。
授業料は無償です。教科書についても無償でお渡しします。ただし、授業で材料費が必要な場合は実費が必要となります。これらは昼間の中学校と同じです。
授業は月曜日から金曜日の週5日で、土曜日、日曜日、祝日は休みです。
夏休みや冬休みも昼の中学校と同じ時期にあります。
登校時間帯は違いますが、昼の中学校と同じ公立の中学校です。
学習する教科も昼の中学校と同じで、国語、社会、数学、理科、英語、音楽、美術、保健体育、技術・家庭科などとなっています。
教科は教員免許を持つ先生が教えます。決められたすべての課程を修了すれば、中学校卒業となります。
よくお問い合わせで、自主夜間中学校や夜間教室とどう違うのですか?というお話を伺います。
岡山自主夜間中学校は現在、表町で活動されています。「岡山に夜間中学校をつくる会」という市民の団体が運営され、学びを提供されている場所です。
岡山市夜間教室は、現在、2カ所で行っています。笹が瀬教室は北区一宮のトラングル一宮、百間(ひゃっけん)教室は中区国富のあおぞら操山で行っています。こちらは岡山市教育委員会の生涯学習課が中心となり、学びの場を提供しています。
今回設置予定の公立夜間中学は、岡山市が設置する夜間中学となります。
公立の夜間中学は、令和6年4月現在、31都道府県に53校設置されています。
国の方針として、すべての都道府県と政令指定都市に少なくとも1校の夜間中学が設置されることを推進しています。
岡山市は、令和7年4月に開設できるよう準備を進めています。
設置予定場所は岡山後楽館中学校です。
教員免許を持つ教育委員会の指導主事による、「家庭科」と「国語」の授業を体験しました。
見学者は別室からモニターで授業の様子をご覧いただきました。
家庭科の授業では、食品の栄養的な特質と食事の授業を体験していただきました。
家庭科の授業の様子
栄養表を見ながらバランスのいい食事とは何か。
一生懸命に考えている姿が印象的でした。
2時間目の国語では、表現技法に関する授業を行いました。
国語の授業の様子
実際に授業中に前に出てきていただき、相手に伝わるように表現するなど、非常に盛り上がる授業となりました。
表現することの難しさと面白さを知ることができ、夜間中学の雰囲気も伝わったのではないでしょうか。開設までの最後の体験会でした。第1回から参加してくださった方や、初めての参加の方など様々でしたが、皆さんの授業に対する真剣さと、楽しそうに学ばれている姿がとても印象に残りました。
あと9ヶ月で夜間学級を開設します。皆さんの「学びたい」に答えられるよう、しっかり準備をしていきたいと思います。
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1587、 086-803-1588(管理係),086-803-1583(学校運営支援係) ファクス: 086-803-1883