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【第6号 平成15年3月19日 発行】

 受賞団体紹介

写真: 活動風景
火を追いながら、
あうんの呼吸で

 平田東町内会

みんなの熱意が公園を輝かせているで賞

 町内のみんなで公園をきれいに、地域交流の拠点に!

 平田東公園に入ると「うわっ、広い!きれい!」が第一印象です。受賞名が語るように、平田東町内会のみなさんの細やかな整備と公園に対する愛着が、地域の憩いの場を輝かせています。ここでは、広い公園内を多目的広場・芝生広場・ふれあい広場の3つに分け、周囲には芝生が敷かれ遊具やあずまやの休憩所、藤棚・サクラ・クチナシ・サツキ・ソテツなど約500本が植えられています。

 平田東町内会と44名からなる愛護委員会では「住みやすい街づくりの第一歩」「みんなでやろうボランティア」が合言葉です。園内の清掃・草取り・樹木の剪定など、2週間に一度の割合で手入れがされているこの公園に踏み入れば、日頃の活動の大変さがうかがえます。

 失敗や苦労もあったけど…今は慣れた手つきで芝焼き作業

 受賞後、早速の活動は芝焼きです。会長の長瀬四郎さんたちメンバーは、午前中はフェンス際の芝を刈り、落ち葉を集めて下準備、午後からは火をつけます。ここ数年の芝焼きの経験でみなさん手際がよく、風向きを考えて火をつけたり、火が植木やフェンス近くに走ると竹ぼうきで叩いたり、息も合って手慣れたものでした。時には「今晩、寝小便するなよー」と火を追いながら懐かしい言葉で笑いも出ます。作業は約1時間で無事終了。今までの失敗談として、芝が湿っている午前中に作業したことや竹ぼうきを燃やしてしまったことなど、苦労も多々あったそうです。今ではもうベテラン。この芝焼きもこのあたりの風物詩になるかもしれません。

 春にはここ平田東公園に、また青々とした芝の新芽が吹いてソメイヨシノも咲き始めます。(市民環境記者 大月)

写真: 活動風景
今年の芝焼きは最高の出来
写真: 活動風景
2月1日(土)に芝焼きをしました

 

 

写真: 福谷コミュニティーハウスでの会議
福谷コミュニティーハウスでの会議

 福谷エコクラブ

源流から広がるいきいき地域活動賞

 きっかけは、産廃処分場

 岡山市最北端・足守地区の福谷小学校区に1999年夏、産廃処分場から悪臭と黒い汚水が流出したことをきっかけに「福谷エコクラブ」が誕生しました。小・中学生の子供たちを持つお母さんたち女性6人のメンバーが中心になって、地域と密着したさまざまな環境問題に取り組んでいます。

 この地区は足守川源流部でもあり、ホタルが生息する美しい自然に囲まれた静かなところですが、山道沿いの谷間には不法投棄も絶えません。近年ゴルフ場や産業廃棄物最終処分場・焼却処分場が次々とでき、生活環境や農作物への影響が気になるところです。

 代表の加治谷悠紀子さんたちは、「一般廃棄物に比べ産業廃棄物のことはあまり知られていないので、実際に見て知って欲しい」と訴えます。

 通信新聞「よっこらしょ」は生活の知恵袋!

 活動開始と同時に、99年9月の創刊号から03年2月の63号まで、福谷エコクラブ通信「よっこらしょ」を月1回の割合で発行しています。

 リサイクルやゴミ問題・洗剤の汚れ落ちの比較と川への影響・自然が繰り広げる季節の変化・地元の情報・みんなで取り組んでいる環境家計簿の結果など…盛りだくさんの内容。編集者のみなさんの苦労は並大抵ではないと感じました。さすが、お母さんの目から見た家庭・社会・環境を守る、ためになる新聞です。また、加治谷さんが毎日新聞に寄稿しているコラム『足守川の水清く』も「よっこらしょ」に掲載され、見逃せない記事のひとつです。

 今は福谷小学校区に約500部配布していますが、今年は足守中学校区まで広げることが夢だそうです。(市民環境記者 大月)

写真: 産廃処分場を眺めて
「前より増えとるなぁ」と、産廃処分場を眺めて…
写真: メンバー
メンバーの一人、番木さん(左端)のお宅で手作りうどんの昼食。加治谷さん(右端)の鞄の中には環境のことを考えて「my箸」が常備されています。

 

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