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【第7号 平成15年6月10日 発行】 |
岡山市内山下2丁目-3-13
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![]() 岡村総務部長 |
これからも一層その効果を上げるため、不要な照明の消灯、冷暖房の節約等を折に触れ社員の皆さんへ訴えるなどして、社員への節約意識浸透の徹底を図っています。また、節約活動の成果を数値で確認したり、目標値の設定により節約活動に対するモチベーションを高めたりなどして活動内容の具体化を進めています。
そうした数値のチェックをする担当社員を決めて活動を進める一方、営業活動の推進との整合性も図らねばならないという苦労もあるようです。NPO旭川を日本一美しい川に育てる会の一斉清掃にも参加されているとのことですが、将来的にはISOの認証をとることも念頭において活動の実績と広がりを作っていきたいとのことです。
最近では記念品の中でエコロジー商品の量がかなり増え、専用のカタログも準備しています。 |
グリーンカンパニー活動は日々の事業所活動からの環境への配慮であり、自主的に積極的に取り組むことが大切で、その目的のためにある程度の割り切り=常識的対応から一歩踏み込んだ活動も時には必要と思った次第です。(市民環境記者 広坂)
岡山市高松原古才336-2
岡山県立高松農業高等学校
農業専門の五科からなる農業高校で創立104年目を迎えます。
「トマトはいかがですか〜。」高松農業高校を訪れた日はPTA総会の日で、校内は実習で作ったトマトなどの野菜や花の苗、農作物の加工品などが所狭しと並べられ、農業高校らしい雰囲気でいっぱいでした。
体格の良い少し恐そうな、しかしどこか愛嬌のある先生が廊下におられ、お名前を聞くとまさに今回お訪ねした「高農環境を考える会」の指導教官の村岡一彦先生でした。
高農は早くから地域と共に有機無農薬栽培や合鴨農法や水生昆虫調査などを手がけてきました。そうしたなか、足守川流域のスイゲンゼニタナゴの生息環境保全活動を岡山市の環境調整課から依頼され、地域環境学習のひとつとして保全活動を開始しました。村岡先生と12人の生徒達は、毎日交代で校内に作ったビオトープで水質検査などを続けています。また、スイゲンゼニタナゴの生息する水路の川掃除を地域の方やボランティアと一緒に行っています。
![]() 村岡一彦先生 |
スイゲンゼニタナゴという名前は、韓国の水原という所で最初に確認された事から付けられたとのことです。この魚はニュースレター第4号でもお知らせしたとおり、「種の保存法」で保護が定められている国内希少野生動植物種のひとつです。
私が子供の頃、このタナゴは「カメンター」と言って田んぼの用水のどこにでもわんさといたものです。その婚姻色の美しさは子供心にも強い記憶で残っています。しかし、川が汚れタナゴも少なくなりました。加えてこの魚はイシガイやマツカサガイなど川の二枚貝に産卵するという変わった習性の持ち主故に、この貝の減少も絶滅に瀕した原因です。また、この美しい婚姻色故に未だに捕獲する心ない人が後を絶ちません。絶滅からこの魚を守るには、川の汚れ、移入種の侵入、河川改修など片付けねばならぬ事がいっぱいで、多くの人の協力・理解が必要です。
表情豊かな村岡先生の熱い語りを聞きながら、タナゴ達の将来を考え込まずにはいられませんでした。
(市民環境記者 広坂)
岡山市では、2年に一度「ホタル生息分布調査」をしています。今年は調査年にあたり、市内の44小学校(ホタルが生息していると思われる小学校区)の児童のみなさんとその保護者の方々が調査してくれています。先日岡山駅のすぐ近くの用水でもヘイケボタルが確認されました。また結果がまとまったらニュースレターで報告します。
5月18日(日)は高松地区の農業用水の川掃除がありました。
午前8時、サンダル・長靴姿の高校生たちメンバー12人は、ジョレン・カマ・ごみ袋を手に、さらさら流れる用水路に入って清掃活動開始です。この時期の水温はまだ低く「うわっ、冷たい!」の、声も。水にも慣れ、太陽を背にして、作業は草刈りやジョレンで底を探ったり、直に手の感触でカンやゴミを見つけたりしていました。タナゴやイシガイ・マツカサガイ・ザリガニなどが見つけられ、手のひらにすくっては生息の確認をしていました。チームワークもよく声を掛け合い楽しんで清掃作業に取り組む姿は、日頃の充実した活動が想像できます。希少野生生物保護のための川掃除も2時間ほどで終了しました。
清掃作業も終わってひと休み。ご苦労様。
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