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【第10号 平成16年3月22日 発行】

 環境パートナーシップ交流会・特別賞

写真: NPO法人グリーンパートナーおかやま NPO法人グリーンパートナーおかやま

岡山市郡
活動: 環境学習・地域清掃・緑化

ぼっけぇ行動力が
美しい郷土をよみがえらすで賞

 受賞名どおりの活動!

写真: 代表 藤原瑠美子さん
代表 藤原瑠美子さん

 "ぼっけぇ行動力"という賞が納得できる「NPO法人グリーンパートナーおかやま」の藤原代表理事を取材に行った記者は、まさにぼっけぇ迫力の話しぶりにすっかり圧倒されてしまいました。電話では静かで温和な声ですっかり油断!?してしまいました。そして、お訪ねする前にもっとこの団体の活動について勉強しておくんだった、と恥ずかしく思い反省しました。

 取材の間中ポンポン飛び出してくるお話は、現時点の問題やこれからの活動計画のことで、今更、この団体の生い立ちや実績をよく知らないなど言えなくなってしまいました。何やら記者もヴォルテージが上がり、少ない経験など差しはさんでいるうち、おぼろげながら多岐にわたる活動内容や考えが見えてきましたが、その頃には既に時が過ぎ、早い冬の陽が紅い色に変わりつつありました。

 キチンと整備された資料なども拝見して分かってきたことは、とにかく、その行動エネルギーで築きあげた実績と企画力のすごさでした。

 前身は不法投棄の解決

 いくらNPO法人といっても所詮素人であるハズなのに、環境時代の幕開けにふさわしい活動内容です。
 この団体の前身はこの地区にある金甲山山麓の不法投棄を解決するために立ち上がった「甲浦学区環境を守る会」(平成10年9月)ですが、それから5年、NPOの認可を受けながら活動しています。「生きている間は前向きに」と産業廃棄物の問題だけでなく、植樹、花いっぱい、清掃活動に力を注ぎ、加えて研修、講演による啓発活動や活動のための資金確保の努力などで休む暇はないと思えます。

 幅広い活動と今後の期待

 会員も郡地区のみならず全県下的といってもオーバーではないでしょう。地域も金甲山・児島湾は云うに及ばず旭川上流域の人々とも連携しながらの活動を展開されています。4月18日(日)には新岡山港から船をチャーターして高島で昨年に引き続き環境美化清掃活動を予定されているそうです。

 藤原代表理事に、受賞の感想をお聞きしたところ、「今まで歩んできた仲間と協力者の力の賜です。今回の受賞は全員のエネルギーになり嬉しいことです。今度、市長にお会いしたらお礼とお願いを申し上げ………。」と、またこれからの活動の話しに熱を帯びそうになりました。市長も覚悟してお話を聞かなければならないでしょう。(市民環境記者 広坂)

写真: おかやまサマークリスマス写真: おかやまサマークリスマス
おかやまサマークリスマス
写真: 植樹活動
植樹活動

 

 

写真: 西大寺まちづくりネットワーク 西大寺まちづくりネットワーク

岡山市西大寺川口
環境活動: 環境学習・清掃

交流と地域愛で育む環境学習賞

 七草で学習

写真: 代表者 前田幸男さん
代表者
前田幸男さん

 お邪魔した日は、机の上に七草の名前を書いた札と七草が一つずつ入った小さい鉢が並べてありました。みんなで札合わせをすることによって七草を覚えていくのです。また、年配の方が七草に関する昔話や薬膳効果なども話していました。
みなさんは春の七草がみな空でいえますか。「セリ・ナズナ・ゴギョウ(オギョウ)・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ これぞ七草。」と覚えるのです!"ホトケノザ"は、実は別に正式な草があって、"タビラコ"というのです。と、私もこれだけ利口になりました。このように大人も子どもも一緒に勉強しながら環境への関心を深めていくアイデアはすばらしいと感心しました。

 また、この日は部屋にいるとポカポカ陽気のようでしたが、外は肌を刺すような冷たい風が吹き付けていました。そんななか、子ども達が竹のヘラでセリやハコベラをとっていたところ、近所の農家の方から桜島大根がプレゼントされており、地域の人に愛されているのを実感しました。

 いつもどこかで活動

 この会の活動のキッカケは東部クリーンセンターができ、環境への関心が生まれたことだそうです。メンバーは約40名で大人と子どもが半々です。

 吉井川上流との相互交流、鴨の観察、ハゼ釣り、キャンプ、吉井川の清掃など、いつもどこかで何かに取り組んでおり、清掃の参加者は延べ200名を越えているようです。

 この地域はつい最近まで田んぼだったのに工場用地になってしまいました。それでも、小さくなった池や田んぼに鴨が来て、エサをついばんでいます。暖かくなるとダルマガエルも出てくるだろうと、田んぼをカエル用の池として整備してありました。

 守りから攻めへ

 代表者の前田幸男さんは今回の受賞について、「まだまだ日の浅い私たちが表彰いただいて恐縮しています。これからも仲間を増やしながら頑張っていきたい。将来は、清掃活動で"落ちているものを拾う"という守りでなく、"ごみを捨てさせない"という攻めに転じたい。」と話されました。

 みんなが作っている七草粥にうしろ髪を惹かれながら辞去しました。(市民環境記者 広坂)

写真: 活動風景写真: 活動風景写真: 活動風景

 

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