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【第10号 平成16年3月22日 発行】

 環境パートナーシップ交流会・特別賞

写真: 活動風景 株式会社島屋 岡山店

岡山市本町
活動内容: 環境マネジメント活動

お客様とともに進める環境活動賞

 百貨店と環境の関係

写真: 総務課長 藤井治朗さん
総務課長 藤井治朗さん

 「環境を保全することは、ある程度生活の中身を変えていかなければならない面があり難しいこともあります。まして、企業の業務内容に取り入れることは、経費的にも業務にも相当の変更が必要だろうと推測されます。私は日ごろ、世の中がどんどん変化しても、最終的に究極のレジャーはショッピングと思っています。人間的に自分の世界に浸れるゴージャスな時間と場所が得られると思うからですが、そのシンボルのような百貨店で環境に取り組むためには、社外のお客様にどのようにご理解とご協力をいただくのかと思っていました。」

 島屋岡山店の総務の藤井課長さんは、昨年の環境経営セミナー同様にエネルギッシュなお話になると覚悟して伺いましたが、その応対は誠に静かでありました。

 全店で環境活動

 実際に資料を見せていただくと、膨大で、具体的な事項についての成果やチェックに満ちていました。もともとISOの認証を取られており、本社の社長さんを先頭に全店で環境活動を続けているとのことで、各部署の責任者からの報告書が分厚くつづられていました。それは、毎月チェックをしてあって、目標と成果が実績数字と%で示されていました。

 具体的には、エレベーターの休止、トイレの水削減はもちろん、アイドリングストップ、ハンガーなどのリサイクルと各部署で取組がなされています。プラスチックのハンガーは、再利用のほかに、固めて熱源に回されています。「タカシマヤ環境保全・社会貢献活動レポート2003」というパンフレットでは、写真入りで職場毎の取り組み内容が数多く示されています。

写真: タカシマヤ環境保全・社会貢献活動レポート2003写真: タカシマヤ環境保全・社会貢献活動レポート2003
タカシマヤ環境保全・社会貢献活動レポート2003

 お客様とともに

 お客様のご協力度は、と伺いますと、トラブルはないそうなのですが、売り場で上階と1階で温度が違うとか、簡易包装が難しいものもあるそうです。環境はみんなの問題ですから、もっと積極的に協力をお願いしてもいいのではないか、むしろそれでお客様にアピールできるのではないかと思うのは素人なのかもしれません。

 今回の受賞について藤井課長は、「なんといっても励みになります。本社の社会貢献室長にも喜んでもらえました。岡山市から呼びかけをいただいて参加しましたが、一層強化したい。そして、協力社にもさらに徹底していきたいと思います。」と、あの情熱的な目をされていました。(市民環境記者 広坂)

 

 

写真: 御南学区水辺の集い協議会 御南学区水辺の集い協議会

岡山市久米
活動: 環境学習・地域清掃

さらにひろがる楽しい水辺の集い賞
喜びの2年連続受賞
!

 集えば何かが始まる土曜日!

 2年連続受賞で一年ぶりの取材です。ベターライフ御南親子土曜塾としての行事開催は毎週から隔週になりましたが、土曜日午前10時白石幼稚園跡地に御南学区のあちこちから参加者が集まってきます。去年の取材では、バードウォッチングで自然環境の楽しみ方を教えてもらいましたが、今回の行事はコンニャク作りでした。

 コンニャク作りに挑戦

写真: 代表の佐藤芳範さん
代表の佐藤芳範さん

 代長の佐藤芳範さんとメンバー数人は10時前から、お湯や薪の準備したり、器用な手つきで竹の手作りかき混ぜ棒を作ったりと、下準備に追われていました。準備も万端!整いました。

 お湯の中にコンニャクの粉末を入れ…かき混ぜ、かき混ぜ、かき混ぜて…。しかし混ぜ過ぎるとダマになってしまい止めるタイミングが中々微妙でした。後は、ワイワイ言いながら熱湯の中に入れて……出来上がり。

 コンニャクは薄く切り、からし味噌で試食です。美味しい!一方、子供たちに人気だったのがコンニャクのから揚げ。参加者のひとり、2月行事・絵手紙指導の光畑先生のアドバイスです。お母さんたちは本領発揮で、から揚げを手早く完成させていました。

写真: こんにゃくづくり風景写真: こんにゃくづくり風景写真: こんにゃくづくり風景写真: こんにゃくづくり風景
こんにゃくづくり

 手作りの行事で地域とふれあう

写真: 水質浄化観察の水槽
今年一基増えた水質浄化観察の水槽

 「今まで"舟ゆうさん""そうめん流し"に行きました。今回が3回目です」と、参加親子はコンニャク作りと地域の人との交流を楽しんでいました。

 今後の行事予定は"廃油でキャンドル作り""ジャガイモの植付け""舟ゆうさん"…と続きます。参加女性の皆さんは口々に「男性陣はこまめに、よ〜してくれます」と言います。佐藤さんたちは"縁の下の力持ち"的存在のようで、信頼も厚そうでした。

 ここでは、世代を超え、ひとり一人の知恵や昔から伝承されたことなど、老若男女を問わず地域全体へと広げていきます。 


 取材の終了後、帰りにはコンニャクをお土産にいただき、夕食が一品増えました。(市民環境記者 大月)

 

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