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環境パートナーシップ事業 ニュースレター

第13
平成16年12月20日 発行

イラスト: クリスマス  今年もあわただしく過ぎ去ろうとしておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
 さて、第13号のニュースレターができましたのでお送りします。今後の活動の参考にしていただければ幸いです。

 トピックス

写真: 岡山市環境パートナーシップ交流会 『岡山市環境パートナーシップ交流会』は市民団体や事業所などの日頃の活動発表パネル展、スピーチ発表、交流会、講演などがあり、参加者たちは熱心に耳を傾けていました。また「交流餅つき」では、つきたてのお餅が配られ、大いに盛りあがりました。

日時:11月28日(日)12時
会場:岡山ふれあいセンター

地域から盛り上がれ 環境運動!

 非常に分かりやすい興味のある具体的な報告をたくさん聞くことができました。そして私たちは自然保護や環境保全は人間以外の動植物のためだとか農家の問題とだけ思っていましたが、実は自分自身がその当事者でありしかも受益者であったのです。

 今年は岡山ふれあいセンターで

 今年第3回目となる「岡山市環境パートナーシップ交流会」は、会場を岡山市桑野にある、岡山ふれあいセンターの大ホールをメイン会場として開催されました。

 開会前より、展示された29団体の活動報告パネルを前に、参加者は熱心にパネルに見入っていました。

 環境に配慮したお椀と箸

写真: 交流会風景 交流会は萩原岡山市長の「世代を超えて地域から環境運動を盛り上げて欲しい」という挨拶から始まりました。続いてNPO法人グリ-ンパ-トナ-おかやまの皆さんの協力で「交流餅つき」です。市長も白い割ぽう着を着て、中学・高校生も混じって、よいしょ、よいしょと、お餅を楽しくつきあげました。

 早速皆さんに振舞われましたが、その際に紙皿や割り箸のような使い捨てではなく、「岡山自然を守る会」から借りたお椀と箸が用いられており、環境への配慮に感心しました。

 地球温暖化阻止のために私たちに何ができるの

 続いて講演「地球温暖化防止のために私たちにできること」という演題でNPO法人おかやまエネルギーの未来を考える会の廣本さんより、地球温暖化の仕組み、地球温暖化によって起きるさまざまな影響、そしてこの岡山県への影響などを解りやすく説明していただきました。

 私たちができる省エネルギー(待機電源のカット、電気製品の買い替えのときは省エネ型のものを選ぶ、エアコンの温度を上げすぎない、下げすぎない等)の話、自然エネルギーの利用(太陽光発電、風力発電、生ごみや木屑を利用するバイオマスエネルギーなど)へ向けた取組について語っていただきました。

写真: 市長も割ぽう着姿で
市長も割ぽう着姿で!
写真: 木材チップが燃料のストーブ
木材チップが燃料のストーブ
写真: 廣本さん
廣本さん

 環境へのさまざまな取組

写真: スピーチ発表 5団体のスピーチ発表があり、どのグループも活発に日頃の活動を発表されていました。

 岡山市立福田中学校理科同好会の報告する姿に世代を超えた取組の必要性を感じ、また松下電器産業(株)PAVC社岡山工場(株)サンキョウ-エンビックスの各企業の活動の報告では、積極的な環境への取組の報告や省エネ効果の具体的な金額が提示されていて説得力がありました。操山里山クラブの発表では、ごみ収集を平成12年度から年4回行い、650kgだったごみの量が今年は100kgにまで減ってきているとの報告がありました。『地域の人たちの意識向上と活動によって環境を守ることができるんだ』という明るい気持ちになれました。環境を語る会では「エコちゃん運動」と「岡山市京山地区ESD環境プロジェクト」で映像での報告や地域の人たちとの連携作りについてなど活発な討議がなされていました。

写真: 交流会風景 会場の外では、日本の風を科学した「ハイブリッド・ウイングス」という高効率風力発電装置のモデルも展示。また木材のチップを用いたストーブの実演が行われ、参加者それぞれに活動の説明をしたり、他団体との情報交換をしたりして有意義な一日を過ごしました。

 会場を後にするときには、生石学区婦人会の人達による、手作りの廃食油固形石鹸が記念品として配られました。

 岡山市環境パートナーシップ交流会を一日取材して一番感じたことは『環境問題はもはや他人事ではなく、世代を超え、地域を越え、みんなが真剣に考え、行動をしなければならない時が来ている』ということでした。

写真: 交流会風景 また、私達が環境保全のために、今日からでもできることがいっぱいあることもわかりました。(市民環境記者 近藤)

 

 

写真: 岡山市中学・高校環境研究発表会 岡山市中学・高校環境研究発表会

研究課題を活かして
今後に発展!

 11月28日(日)は晴天に恵まれ、車は一路南へ走り桑野の「岡山ふれあいセンター」へ。小ホールでは10時から岡山市中学・高校環境研究発表会が開催されました。

 今年は4校が初参加

 今年で8回目を迎えた岡山市中学・高校生の環境研究発表会は、今までから場所を移して桑野の「岡山ふれあいセンター」で開催されました。会場が中心地から離れている事の心配に反して、会場ホールは引率の先生や制服姿の生徒たちで賑わっていました。しかも、今回の参加校は4校が初出場校でした。

 京大名誉教授の奥田節夫先生と岡山ユネスコ協会理事の池田満之さんをゲストに、総評やアドバイスをいただきました。

 5校が個性ある研究発表

 生徒たちは、パワーポイントを使って各校独自のカラーで日頃の活動を約10分間に要約して発表しました。

 関西高校・福田中学・一宮高校の3校は、河川の水生昆虫の生息の様子や汚染・水質・ダムが及ぼすCODの変化など「水」をテーマとした研究でした。

 学芸館高校は「エネルギー教育実践校」として、電力と環境との関わりを調査し発表しました。

 農業面でのパイオニアである興陽高校は、菜の花を栽培したナタネの活用、肥料や廃油の再利用などの環境学習を実践。そして、周辺地域にも活動の輪を広げています。

写真: 発表会風景写真: 発表会風景写真: 発表会風景

 目的を持って地域に還元

写真: 発表会風景 生徒たちの活動発表を終え、奥田先生は発表のポイントとして、「自分たちだけがわかるのではなく、多くの人にわかるようにまとめること」や「目的を持って他校と連携をとりながら、役に立つように研究すること」そして、「研究の成果を周りの人に役立ててもらうことが大切」との総評を述べられました。

 また、自ら環境プロジェクトを実践されている池田さんからは、「例えば川をきれいにして何をしようか?」「川の中を歩いてみよう!昔話のように川で洗濯をしよう!」と目標を持って地域へ還元し、豊かな自然や温暖化防止の将来像を描くように、とアドバイスをもらいました。

写真: 発表会風景 最後に萩原市長は、参加者の中・高生には「自分たちが住んでいる地域のつなぎ役」になってほしいと、呼びかけました。

 情報化社会の今こそ、この輪をますます広げたいものです。(市民環境記者 大月)

 

 12月は「大気汚染防止推進月間」です。

ポスター: 「きれいな地球がさらわれる」 一年間のうち「冬季」は自動車交通量の増加、ビルや家庭の暖房の影響、更には冬特有の気象条件等により、代表的な大気汚染物質である窒素酸化物(NOx)の濃度が特に高くなる期間です。そこで・・・

  • できるだけ自家用車の利用を抑え、電車やバスなどを利用しましょう
  • 環境にやさしい車に乗りましょう
  • 駐停車時にはアイドリング・ストップを実行しましょう

 

 はじめよう地球と人にやさしいエコライフ

ポスター: 「地球をひやそう。」 12月は地球温暖化防止月間です

 便利で快適な生活が実現する一方で、私たちは大量のエネルギーを消費し、大気中に二酸化炭素を排出してきました。二酸化炭素の増加による地球の温暖化は国際的な環境問題となっています。人々の生活に大きな影響をもたらす地球の温暖化を防止するためには、私たち一人ひとりの環境への配慮が不可欠です。私たちの生活を見直し、地球を温暖化から守るためにできること、はじめませんか。

 

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