終戦から75年以上が経過しました。かつての戦争や空襲を実際に体験した人々は少なくなり、その記憶もうすれつつあります。
体験者のなかには、自らの記憶を語ったり書き残したりして、あるいは記憶をもとに絵を描いたり、焼け跡の写真を撮影したりして、あのときの出来事を後世に伝えようとしてきた人たちがいます。そこから私たちは、戦争がもたらす被害の甚大さ、家や家族や友人を失った人々の悲しみ、物資が乏しいなかで営む生活の困難さなどを知ることができるでしょう。
一方で、記憶とはあくまで個人的・主観的なものであり、自らがそのとき見聞きした範囲の情報に限られるものです。たとえば、体験者のほとんどは、自分たちを襲った空襲がどのような計画のもとで実行されたのかを知るよしもありませんでした。それが知られるようになるのは、太平洋戦争に関わる米軍の記録資料の機密指定が解除され、その研究が進んでからのことです。そのほかにも、空襲の被害状況の把握や罹災者の救護などのために作成された様々な記録や資料は、人々の記憶から漏れている多くの事実を教えてくれます。
体験者の記憶と、記録からわかる事実。この2つを通して、今の私たちが知っておくべきこと、そしてそれを将来へどのように伝えていけばよいのかを考えます。
岡山空襲について
1944年から翌年にかけて、日本全土において市街地を対象とした大規模な空襲が米軍によって行われました。岡山市の場合は 1945年6月29日に大規模な空襲を受け、当時の市街地の63%を焼失し、少なくとも1737人*の死者が出ました。(*2000人をこえるという説もあります。)
岡山シティミュージアム 5階展示室、岡山空襲展示室
2021年7月16日(金曜日)から8月15日(日曜日)
午前10時から午後6時(最終入場は午後5時30分まで)
毎週月曜日(7月19日、26日、8月2日)、ただし8月9日(月曜日)は開館し、8月10日(火曜日)を休館します。
入場無料
岡山市
岡山市教育委員会
岡山市立中央図書館
岡山県教育委員会
JR岡山駅運動公園口(西口)向かい、リットシティビル南棟4階・5階
岡山駅中央改札を出て西に直進。東西連絡通路を西に進むと左手にミュージアムが見えます。
岡山空襲展示室 086-253-7070(休館日を除く)
開催日 | 2021年7月31日(土曜日) |
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時間 | 午後1時30分から午後3時30分 |
会場 | 岡山シティミュージアム 4階 講義室 |
定員 | 30名(先着順、事前申込不要) |
参加費 | 無料 |
演題 | 演題「戦災と震災を伝えるために─記録と記憶の往還の中で」 講師 佐々木 和子 さん(神戸大学大学院人文学研究科 学術研究員) |
開催日 | 2021年7月31日(土曜日) |
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時間 | 午前11時から11時30分 |
会場 | 岡山シティミュージアム 4階講義室 |
定員 | 30名(先着順 事前申込不要) |
参加費 | 無料 |
新型コロナウイルスの感染拡大により、イベントの中止や内容が急遽変更となる場合がございます。予めご了承ください。
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ダウンロード可能な印刷物
第44回戦災展チラシ表面
第44回戦災展チラシ背面
第44回戦災展ポスター
所在地: 〒700-0024 岡山市北区駅元町15-1 [所在地の地図]
電話: 086-898-3000 ファクス: 086-898-3003